宮内庁楽部春季雅楽演奏会を鑑賞して参りました
令和7年4月25日
4月25日にご縁があり宮内庁雅楽演奏会を神職1名、仕女計3名にて鑑賞して参りました。宮内庁で楽部が一般公開するのは春と秋の年に2回公演されます。
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雅楽では唐楽で六つ調子があり、壱越調(いちこつちょう)、平調(ひょうじょう)、双調(そうじょう)、黄鐘調(おうしきちょう)、盤渉調(ばんしきちょう)、太食調(たいしきちょう)の六つあり、今回は管絃では「盤渉調音取(ばんしきちょうのねとり)」「輪台(りんだい)」「蘇莫者破(そまくしゃのは)」を演奏されました。
音取とは管弦演奏に先立って奏する短い曲であり、音律を整え、その調子の雰囲気を作ります。
その後演奏された「輪台」では中国の西城の地名をとったものと言われております。この曲には舞があり、「青海波(せいがいは)」という舞の前に演奏されることが知られています。
今回「蘇莫者破」は管絃の形式での演奏でしたが、舞楽曲もあり、「教訓抄(きょうくんしょう)」によると役行者(えんのぎょうじゃ)が大峯山で笛を吹いていると山神が現れ、笛に合わせて舞をした姿を表現したと言われております。
舞楽では「丞和楽(しょうわらく)」「白浜(ほうひん)」が演奏されました。
「丞和楽」は仁明天皇の御世に編纂された曲であり、年号を取り曲名にしたと言われております。この舞楽では襲装束(かさねしょうぞく)の方肩担(かたかたぬぎ)(右肩を担ぐ)で舞います。
「白浜」はまたの名を「栄円楽」とも言いますが、この曲の由来は不明とされています。
曲の中程で跪き、右肩を担ぎ、舞いながら舞台を一回りします。
以下、鑑賞した職員3名の感想です。
管絃、舞楽ともに演者の息が揃っており、古まるで平安時代にタイムスリップしたかのように感じました。
日本最高峰の楽や舞を生で鑑賞する事はめったにない機会なのでこの経験を活かし、神職として勤めていきたい所存でございます。
浅見
初めて大きな舞台での管弦、舞楽を鑑賞して、楽の音色や舞楽の凛々しさを目の当たりにしてとても感動いたしました。この経験を活かし、青葉の舞に活かしていきたいと思います。貴重な経験が出来た良かったです。
川村
今回の鑑賞会を通して、楽器の違いや、舞楽の所作など自分なりに調べてみました。楽器の装飾の違い、「演目」による装束の違いなどあり、雅楽って面白いなと感じました。また、舞人たちの動きなど揃っており、見ていて非常に美しいと思いました。青葉の舞を舞った穐、私と同じように見に来てくれた人の心に残るように舞いたいと思います。
後藤
また、当宮仕女が出演する怜楽舎主催の公演が5月21日に渋谷区文化センターにて行われます。お誘いあわせの上、公演に足を運んでいただけますと幸いです。
祭儀課 浅見
宮城県婦人神職協議会の総会に出席して参りました
令和7年4月22日
正式参拝終了後、拝殿内で記念写真を撮影しました
令和7年4月22日午前10時30分より、仙台市青葉区本町にある宮城県神社庁にて令和7年度宮城県婦人神職協議会総会が開催され、当宮から2名の婦人神職が出席しました。
宮城県婦人神職協議会は宮城県内の婦人神職の集いであり、設立63年の歴史と国内随一の会員規模を誇っております。各種研修や特別事業など精力的な活動を行っており、婦人ならではの縦と横の繋がりを作る事の出来る貴重な場となっています。
この度の総会では、2名の来賓の方々の臨席を賜り、昨年度の決算や今年度の予算、事業報告や今後の予定、役員改選などが議題としてあげられ、議論されました。
総会終了後は、戦後80年の節目という事もあり、宮城縣護國神社を正式参拝しました。宮城縣護國神社は、仙台城跡地に神宮より下賜された御本殿に約5万柱の英霊をお祀りしている神社でございます。
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宮城県婦人神職協議会の藤波会長の玉串拝礼 | 神社の由緒について平山権禰宜よりご説明頂きました |
正式参拝護は、境内にある英霊顕彰館や青葉城資料展示館を拝観し、大東亜戦争や英霊について、また仙台城や伊達政宗公についての見聞を深めて参りました。
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英霊顕彰館を拝観している様子 | 先代宮司の思いの詰まった展示館を解説頂きました |
戦後80年を迎えた現在、戦争を知らない世代が国民の約9割を占めているそうです。そのような中で、英霊を奉斎する神職が先ず知識を深め、それを氏子崇敬者の皆様にお伝えしていく事が重要なのだと強く感じました。その第一歩として、護國神社や靖國神社の参拝を促すことができれば、先の未曽有の大戦を風化させず、語り継いでゆけるのではないかと思われます。
婦人神職として様々な所で活躍する諸先輩方の姿を目の当たりにし、奉務神社の日々の社務はもちろんのこと、斯界の発展に寄与できるような人材になるべく勉強を重ねて行かなければならないと痛感する総会並びに正式参拝でございました。
祭儀課 浅香
境内社北辰社例祭を斎行致しました
令和7年4月15日
祭典の結びに宮司と新入職員で記念写真を撮影しました
令和7年4月15日午前11時より境内社北辰社例祭が斎行されました。 北辰社は天御中主神を御祭神としてお祀りしております。天御中主神は『古事記』において高皇産霊神、神皇産霊神と共に造化三神と呼ばれ、天地を創生し、大自然を司る神をして知られ、厄災を取り除く妙見菩薩の化現としても崇拝されております。そして「北辰」は北極星を意味しているといわれています。
当宮境内社の北辰社の社殿は、奉祝天皇陛下御即位記念境内整備事業の一環として、青森ヒバを御用材に、神明造で新たに造営されました。 令和3年4月15日に遷座祭(旧社殿から新社殿へと御霊を遷す祭典)を斎行した所以から、4月15日を北辰社の例祭日と定め、令和4年より例祭を斎行致しております。
今回の祭典は、当宮宮司・責任役員・総代・一般崇敬者の計15名の参列があり、祓所にて修祓を受け、玉串拝礼をして頂きました。
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斎主 祝詞奏上 | 御神楽奉奏「浦安の舞」 |
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参列者の玉串拝礼 |
当宮には様々な境内社がございます。ご参拝の折には境内社にも足をお運び頂けますと幸いです。
祭儀課 浅香
4月本殿挙式
令和7年4月12日
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4月6日 田村・菅野御両家 | 4月12日 戸羽・久水御両家 |
当宮では9月の例祭期間、12月から2月までの年末年始を除き、国宝に指定された御社殿内での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。
また、新郎新婦2名での斎行となる結婚奉告祭も斎行しております。こちらは、新郎新婦2人で落ち着いた雰囲気の中での御式となります。結婚奉告祭の詳細は祭儀課までお問い合わせください。
4月に当宮にて挙式を斎行された2組の御新郎御新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。
祭儀課 浅香
卯月 月首祭が斎行されました
令和7年4月1日
祭典の結びに宮司と新入職員で記念写真を撮影しました
令和7年4月1日午前10時より御社殿にて月首祭を斎行致しました。数日前までの陽気が一変し、霙がちらつく中での祭典の斎行となりました。
月首祭は毎月1日と15日に斎行されます。1日の月首祭と15日の月次祭は字こそ違いますが、どちらも「つきなみさい」と読みます。また、「つきなみ」という言葉には毎月という意味が込められているとされています。
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雨の日の参列者修祓は社殿内で行います | 宮司 祝詞奏上 |
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御神楽「萬代の舞」の執物は桜を用いました |
此度の月首祭では、当宮の新入職員の参列がありました。本年度は仕女4名、傭人1名の計5名が新たに奉職し、当宮の職員は計15名になりました。お宮で仕女・傭人としてお勤めする最初の節目として、まず大神様にご挨拶申し上げ、健やかに御奉仕できますように各々思いを込めて玉串拝礼をいたしました。
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祭典終了後、引き続き宮司により辞令が伝達されました。
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以下、新入職員5名より、一言ご挨拶申し上げます。
【池田仕女】
政宗公が好きで仙台に来ました。舞を奉納できるようにお稽古頑張ります。宜しくお願い致します。
【村山仕女】
今年度から仕女として奉職させて頂きます村山と申します。不慣れなことが多いですが、経験を積んで精進していきたいと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。
【佐藤仕女】
まだ分からないことばかりですが、一つ一つ学びながら仕事を身に着けていきたいと思います。宜しくお願い致します。
【早坂仕女】
現在は祭典で舞を奉納できるようになる為に日々お稽古に励んでいます。まだ分からないことが多いですが、少しずつ成長していきたいです。これから宜しくお願い申し上げます。
【荒木傭人】
4月1日付けで傭人として採用されました荒木と申します。1日も早く職場や奉務内容に慣れ、お役に立てるよう頑張ります。
新たな鳩子の仲間入りでございます。あたたかいご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
祭儀課 浅香