伶楽舎演奏会「伶倫楽遊」に参加しました

令和7年5月21日

去る5月21日に東京都渋谷区文化総合センターさくらホールにて伶楽舎の演奏会「伶倫楽遊」が行われました。

伶楽舎とは、芝祐靖先生が創立し様々な雅楽を演奏している団体であり、今年で伶楽舎創立40周年を記念して創立者である芝先生の作品を中心とした演奏会で、当宮より仕女2名が参加し、神前神楽「青葉の舞」を舞台で舞わせていただきました。

「青葉の舞」は伊達政宗公が仙台開府にあたり、仙台の地の末永い繁栄を願った

「入り初めて 国ゆたかなる みぎりとや 千代とかぎらじ 仙台の松」

政宗公が仙台の地に来て仙台が豊かになることは千年と限らず、常緑樹の松のようにいつまでも青々と栄えますようにという願いが込められております。

この和歌に合わせて、芝先生が作曲、宮田先生が作舞をしていただき、8月12日の御鎮座記念祭で奉納され続けている神楽です。

本番前に2回東京に足を運び、伶楽舎の方々と練習を行いました。

1回目の練習ではお互い初めて顔を合わせた日でもありました。榊や採り物の持ち方、舞の細部が合わずそれぞれの課題を見つけることができました。

1回目の練習の様子

2回目の練習では装束を着て練習を行いました。また、CDの音源ではなく実際に演奏していただきました。CD音源と生演奏では曲の速さ、拍の使い方が変わるので、沢山のことを考えながら舞の練習に励みました。 1回目の練習から約一か月間でそれぞれの課題を改善することができました。お互いの動きを意識しながら舞うことで4人の動きが揃っていることが実感できました。

2回目の練習の様子
伶楽舎の方々が揃ってから装束を着て練習しました

2回目の練習から1週間後の5月21日が本番でした。

お昼ごろに東京の会場に着き、本番前最後の通し練習を行いました。舞人4人で細かいところを再確認し、参進から退下まで通しました。

以下、参加した当宮の仕女2名の感想です。


伶楽舎の方々と一緒に舞台で「青葉の舞」を4人で舞わせて頂きました。

初めての4人舞で練習している時、舞の動作が合わないときに不安を感じたり、癖づいた動きを修正しようと心がけても癖が出てきてしまい悔しいと感じたりしました。悩んでも行動しないと結果は出ないと思いたくさん練習しました。4人の採物の高さや角度等細かい所を修正する事が出来たり見えないところは見える人ができるところをカバーしたりと、練習を重ねていくうちに舞の動きが合っていくことが嬉しかったです。

普段は神前で神様に舞を奉納する為、舞台で舞う事は神前とまた違った雰囲気に包まれ、緊張し胸が高鳴りました。

舞が始まると楽しい時間が流れるのがあっという間でした。見ていただいた方々によかった、すごかったという声をいただき、心から嬉しかったです。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。

川村


照明で明るく照らされた舞台に、ひとりずつ順に音取に合わせて参進し、自座に着き於振が終わると舞が始まります。

普段は日が落ち暗い中で御神前を向いて舞を舞うので、客席を向いて舞うのは初めての経験でした。1階席はもちろん、2階席にも観客の方がいて、普段見ない景色や御神前で舞う時とは緊張感も異なり、鼓動が大きく脈打ちました。

初めての4人舞が「青葉の舞」でした。日々練習していくと様々な課題が見つかりました。しかし、話し合いを重ね、動きを確認することで理解を深めることができ、細かいところにも意識を向けて舞うことができました。

反省点もありますが、大きな失敗なく練習の成果を発揮することができました。舞台に立てば時間が過ぎるのはあっという間で沢山の拍手をいただくことができました。何も考えずにただ舞うのではなく、来てくださった方々にまた見たい、見に来てよかったと少しでも思っていただけるよう心掛けながら舞いました。

二度と経験することができないようなことをこの短期間で沢山経験させていただきました、ありがとうございました。

後藤

5月本殿挙式

令和7年5月17日


5月17日 前山・小峯御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月までの年末年始を除き、国宝に指定された御社殿内での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

また、新郎新婦2名での斎行となる結婚奉告祭も斎行しております。こちらは、新郎新婦2人で落ち着いた雰囲気の中での御式となります。結婚奉告祭の詳細は祭儀課までお問い合わせください。

5月に当宮にて挙式を斎行された御新郎御新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

皐月月次祭を斎行致しました

令和7年5月15日


境内の新緑が美しい季節となりました

令和7年5月15日午前10時より、皐月の月次祭が斎行されました。日々の大神様のご加護に感謝し、世界の安寧を祈念する月首(次)祭は、毎月1日と15日に斎行しております。

宮司 祝詞奏上 祭典の結びに境内にある末社を巡拝します

月首(次)祭は、どなたでも参列できますので、祭典開始15分前までに社殿右側の祭儀棟までお越しください。

参列された方には撤下品として、月参り幣束をお渡ししております。月参り幣束は毎月異なる色目にて奉製されており、季節の草花をモチーフとしております。皐月は花山吹の色目でございます。 今回の月首祭では、名の方の参列と4月に入社した新人の村山仕女の初奉仕がありました。約1ヶ月半の間、社務の合間を縫って一生懸命稽古に励んで参りました。

以下、初奉仕の感想です。

【村山仕女】
初めての舞奉仕でとても緊張していましたが、大きな失敗無く最後まで舞うことができたので安堵しています。これからも稽古に励み、舞の技術を磨いていきたいです。


祭典終了後、社務所大玄関前にて記念写真を撮影しました

当宮では、祭典のご奉仕に上がる為に日々舞や雅楽の稽古に職員一同励んでおります。また、8月12日の御鎮座記念祭・雅楽の夕べにおきましても職員の舞奉仕がございます。小さな積み重ねを大切にし、より美しいご奉仕ができるよう努めて参る所存です。

祭儀課 浅香

伊達武将隊出陣式を斎行致しました

令和7年5月10日

5月10日に第16期伊達武将隊出陣式を斎行致しました。雨は止み、曇り空でしたが無事斎行できました。


一之鳥居前にて

一之鳥居から参進してご社殿前へ


社殿前に着くころには、沢山の参拝者が待っていました

ご社殿前にてお祓い、玉串拝礼、御守の授与を行いました
今年のこれからの活躍が良い方向に向かう様にと開運の御守をお頒かちしました
大絵馬に揮毫していただきました
政宗公のいたずらに付き合う芭蕉さん
政宗公は皆さんが絵馬を揮毫しているところ静かに見守っています


ご社殿前で記念撮影

伊達武将隊の今年の様々なご活躍にご多幸ありますことをお祈り申し上げます。

庶務課 後藤

3月26日 強風による倒木被害について

令和7年5月2日

去る3月26日午前11時頃の強風により境内にて倒木が発生し、表参道三之鳥居周辺で被害が発生しました。

当日は東北太平洋側で台風並みの強風となり、仙台においても風速30メートルを超える天候で、猛烈な西風となっていました。午前11時頃境内三之鳥居南東付近にある目通り直径1.2メートル・樹高30メートル、推定樹齢300年~400年の杉が落雷のような音とともに大石段東側へ倒れ、参道を塞ぎました。

倒れた先の杉林内では目通り直径30センチ・樹高25メートル程の杉が巻き込まれる形で倒木。電力電線及び電話回線を巻き込み、電柱が折壊しました。

また、倒木防止用に架設したワイヤーに引っ張られる形で目通り直径70センチ・樹高30メートルの杉が根元から折れて宙吊りとなり、6メートル先の三之鳥居に直撃。鳥居東西柱が損傷しました。

自然災害発生時、午前11時という多くの参拝者の往来がある時間帯にも拘わらず、幸い発生当時は周辺に参拝者は居らず人的被害が無かったこと。令和2年に修繕した扁額に被害が無かったこと。鳥居本体の倒壊を免れたこと。周辺施設への被害及び停電が無かったことなど様々な要因が重なり、被害は最小限となりました。

今後は亀裂の入った柱を交換する為の御用材として青森ヒバ直径70センチ・長さ8メートル超の確保を進めてまいりますが、調達及び加工に時間がかかることが予想される為、当分の間ステンレス製バンドで補強することとなりました。

また、今回の倒木原因として大木の根元が内部で腐食が進み、外周面のみで支えている状況だったことがわかりました。外側からの目視や打診では確認できない状態であり、今後再発防止策として境内全体の樹木総点検を計画しております。

三之鳥居前倒木時の様子 杉林内の電柱が損壊しました
集められた木材置き場は松焚祭斎場半分の量になりました 三之鳥居柱損傷部分
補強工事完了後

ご参拝の皆様にご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご協力お願い申し上げます。

庶務課 石垣