神宮崇敬会「第42回神恩感謝祭」に参加して参りました

令和元年6月24日

去る6月24日25日、三重県伊勢神宮において、神宮崇敬会主催の「第42回神恩感謝祭」に、大崎八幡宮禰宜、他仕女2名が参加して参りました。

6月とはいえ梅雨開けぬ伊勢でしたが、其の日は雲間から青空が見える暑い日となりました。時折吹く強い風や流れる雲により、スコールのような雨が降ったりやんだり…。

日本書紀の垂仁紀において、「神風(かむかぜ)の伊勢の国は常世の波の敷浪の帰する国なり。この国に居らむと思ふ」という倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が天照大神から受けた神託などに登場するように、伊勢には神風が吹くのだと実感いたしました。

今回、神宮崇敬会主催の神恩感謝祭の参加者は200名ほどで、神宮会館大講堂にて開会式が執り行われた後、國學院大學 名誉教授 大原康男先生による「今次御代替わりの諸儀について」(我が国における皇位継承の歴史、明治以降の御代替わりの諸儀概要、現憲法下における御代替わりの諸儀と課題など)をご講演賜りました。

その後、夕食や潔斎を済ませ、夜10時から倭姫宮で執り行われる「月首祭奉拝 由貴夕大御饌の儀」に参列すべく、バスに乗り込みます。

浄暗の中、松明に照らされた神宮神職の奉仕の姿を遠くに垣間見ながら、境内に張り詰める神気を感じる祭典でした。参列した禰宜、仕女、共に厳かな祭式を心で感じ得た時間でした。

(神聖な神事である為、境内の写真撮影は禁止されております。こちらの画像は、以前参拝した時の写真です)

翌日は、神宮の参拝です。伊勢神宮の参拝は、最初に外宮をお参りします。

大崎八幡宮では、先の御遷宮(平成23年)時、外宮のお白石持行事に参加いたしました。その時に思いを馳せながら外宮を参拝致しました。

次に内宮の参拝です。禰宜は神職研修で数回伊勢に赴きましたが、仕女は初めての内宮参拝です。

初めての宇治橋を渡り、内宮境内を神宮崇敬会の皆様と参進、参拝致しました。

今回の神恩感謝祭の参加は、崇敬者の方がどのような思いで神宮を参拝するか、神宮の職員の奉仕の心など普段からどう意識し、私たちが八幡様をお祀りするかを改めて感じる機会となりました。

禰宜 小野目

水無月大祓式斎行

令和元年6月30日

去る、6月30日(日)15時より水無月大祓式を斎行致しました。

大祓は半年間(1月から6月まで)に、知らず知らずのうちについてしまいました罪や穢れを祓い清める神事です。

古い歌に「水無月の夏越の祓いする人は千歳の命のぶとこそきけ」とあり、6月の夏越の大祓を受けると延命長寿をすると信じられてきました。

年に2度、6月と12月(6月30日、12月31日)の晦日に行っており、6月の大祓を「夏越(なごし)の祓」とも呼びます。

131人の方が参列しました 大きなテントのおかげで雨に濡れませんでした
宮司以下祭員参進 斎場となる広場まで向かいます 開式後「解き縄、切麻、人形(ひとがた)」の入った紙包みをお渡しします

参列者全員が紙包みを受け取ったのち、祓主が大祓詞を奏上します。

大祓詞奏上 木綿を八つに裂き、裂いたときの音で罪穢れを祓う

大祓詞を奏上することによりこの半年間の罪穢れを祓い清め、向う半年の世界の平和 国家の隆盛と安泰を氏子崇敬者の皆様と祈念します。

大祓詞の「八針(やはり)に取り裂きて」の時、祭員が木綿(ゆう)を八つに裂きます。 裂いたときの音で罪穢れを祓い清めると言われております。 その次に皆様にお渡しした「解き縄、切麻、人形」が入っている紙包みを使い祓い清めます。

  1. 大祓詞の「舳(へ)解(と)き放(はな)ち 艪(とも)解(と)き放(はな)ちて」の時、まず「左なえの麻縄」を取り、口でほどき右肩越しに投げる
  2. 次に「右なえの麻縄」を同様に口でほどき、左肩越しに投げる
  3. 次に「切麻」を取り、肩越しに左・右・左と3度撒きかけて祓う
  4. 最後に大祓詞奏上後、「人形」で身体を撫で、息を吹きかけて罪穢れを移し、紙包みに入れて閉じる

最後に祭員が紙包みを集め唐(から)櫃(ひつ)に納めます。

最後にお祓いをし、お祓いをした大麻も唐櫃に納め蓋をします

お祓いが斎行された後は、茅(ち)の輪(わ)くぐりです。

茅の輪くぐりの由来は、『備後風土記』に「蘇民将来」という物語が記されています。素戔嗚(すさのおの)尊(みこと)が旅の途中「蘇民(そみん)」(という名前の村人の家を訪れた際)に一晩泊めさせてくれとお願いしました。蘇民は貧しい身でしたが、快く受け入れてくれました。

年を経て、素戔嗚尊は再び蘇民のところへ行き、悪疫が流行した時には「ちがや(茅)」で輪を作り、これを腰につけていれば悪疫を免れると教えました。

この話から茅の輪をくぐると厄災を免れるという信仰になったものだと言われています。

1.左側へくぐる 2.右側へくぐる
3.再度左側へくぐる

最後に真っ直ぐ、くぐりぬけ社殿前まで進み、お参りをします。

社殿前にてお参り 祭員に続き皆様もお参りをしました

最後に神酒拝戴をし、参列した皆様には御札が受け渡されました。

今年は雨の中の神事となりましたが、多くの方が参列して下さいました。 毎年参列していらっしゃる方はもちろん、今年初めて参列しておられる方も多くいらした気が致しました。

日曜日でしたのでご家族で来ている方も見受けられました。

八幡宮で祈願をされた方には大祓などのご案内を送らせていただいております。 ホームページの方にも祭典のご案内を出しておりますので、それらをご覧になられて興味を持ち、足を運んでくださる方が増えていると思うととても有難く思います。

7月は七夕、8月は御鎮座記念祭、雅楽の夕に、9月は例大祭と行事が続きます。 今の時期は長床通路に七夕飾り、社殿前には竹があり沢山の短冊が揺れていて華やかです。

鳩子たちは8月に向けて舞、雅楽のお稽古に勤しんでおります。

少しでも興味が沸いたら八幡宮へいらしてみてはいかがでしょうか。 皆様のご参拝お待ちしております。

祭儀課 間々田

結婚奉告祭を執り行いました

令和元年6月26日

去る6月26日、結婚奉告祭を執り行いました。

結婚奉告祭とは、神前結婚式を挙げられたことがない方、結婚式を挙げたが神前式ではなかった方、また結婚記念式など節目に当たる年を迎えられた方が、大神様の導きにより結ばれた事の感謝を申し上げるというものです。

此の度、結婚奉告祭を挙げられたお2人も、ご縁によって結ばれたこと、これから仲睦まじく明るい家庭を築き上げる事を「誓詞」に添えて大神様に感謝奉告申し上げました。

お二人の益々のご多幸をご祈念申し上げます。

誓盃の儀(三三九度のお盃事)
玉串拝礼

此の結婚奉告式は、結婚記念式など節目に当たる年の方も御奉仕申し上げております。

結婚記念式は、次の年が当てはまります。

紙婚式 1年目 藁婚式 2年目
革婚式 3年目 花婚式 4年目
木婚式 5年目 鉄婚式 6年目
銅婚式 7年目 青銅婚式 8年目
陶器婚式 9年目 錫婚式 10年目
鋼鉄婚式 11年目 絹婚式 12年目
レース婚式 13年目 象牙婚式 14年目
水晶婚式 15年目 磁器婚式 20年目
銀婚式 25年目 真珠婚式 30年目
珊瑚婚式 35年目 ルビー婚式 40年目
サファイア婚式 45年目 金婚式 50年目
エメラルド婚 55年目 ダイヤモンド婚 60年目

国や時代により異なるようですが、現在わが国で一般的なものは、実はイギリスで使われているもののようです。

古来よりの日本の文化ではなかったのかと思われる方がいるやもしれませんが、日本では春分、立夏など季節の変わり目や、還暦や厄年といった年の変わり目など、さまざまな節目を大切にしてきました。

こういった節目を大切にする文化があったため、異国の文化であった結婚記念式は日本に根付き、今や日本人の人生儀礼の一つとも成りつつあります。

気に留めなければ、通り過ぎてしまうものです。節目、節目にそれまでの事を振り返り、心を1つ併せてお互いに感謝を伝え、大神様に心静かに向き合いこれからのご加護を頂戴する日とされては如何でしょうか。

皆様のお参りをお待ちしております。

祭儀課 石井

櫛引八幡宮の皆さまの正式参拝がありました

令和元年6月22日

去る6月22日、櫛引八幡宮総勢36名の皆さまの正式参拝を執り行いました。

櫛引八幡宮は、鎌倉時代より南部藩総鎮守として青森県八戸市八幡字八幡3に鎮座する神社です。御祭神は、当宮と同じ八幡様(応神天皇)がお祀りされております。

文化財も数多く、国宝赤糸威鎧「菊一文字」・国宝白糸威褄取鎧や国重要文化財などが残っており、鎌倉の昔より厚い崇敬があったことを物語っております。

当宮と同じ御祭神をお祀りしていたり、国宝を後世に伝えていくという立場など似通う点が多いです両宮でございますが、参拝後の御社殿での説明をみなさま熱心に聞かれていました。

宮司の説明を熱心に聞かれる櫛引八幡宮の皆様

祭儀課 石井

大洗磯前神社の皆さまの正式参拝がありました

令和元年6月17日

去る6月17日、研修旅行の一環として大洗磯前神社皆様のお参りがございました。

大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)は、大己貴命・少彦名命を御祭神とする茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890に鎮座する神社です。

文徳天皇の斉衡3年(856)12月29日に常陸国鹿島郡大洗磯前に御祭神大己貴命・少彦名命が御降臨され、創建されたという由緒を持つ、神話より語られる古社です。

お時間の許される限り、伊達政宗公によって創建され、地域の皆様ひいては仙台の総鎮守としての当宮のあゆみなど多岐に渡りご説明出来ました。

御創建や由緒や御祭神も異なりますが、同じ神明奉仕に努めるものとして、ともに神の道を興していきたいと思います。

正式参拝の様子 社殿内にて当宮の由緒や國寶の社殿について
宮司より説明申し上げました
御社殿の屋根に使われている杮葺き(こけらぶき)についての説明です
最後に記念撮影

祭儀課 石井

月次祭を斎行致しました

令和元年6月15日

去る6月15日、月次祭を斎行致しました。

仙台も6月7日頃に梅雨入りをし、当日は雨の中の祭典となりました。

この度の月次祭では4月から当宮の仕女として奉仕をしている佐藤仕女の初めての祭典奉仕となりました。

雨でしたが比較的参拝の方は多く、皆様足を止めて祭典を見ておられました。

御神楽「萬代の舞」 途中、天冠の菊が折れてしまったけどよく乗り越えました!
無事に祭典を終え、宮司と先輩の安達仕女と

以下、初の祭典奉仕をした佐藤仕女の感想です。

奉賛課 佐藤仕女

初めてのことだらけで、とても不安でしたが、緊張感を持って最後まで舞いきることができました。

今回の月次祭で直すべき点、注意すべき点がわかったので、次へ活かし、今回よりも成長した自分で次も望みたいと思います。

新人仕女たちが社務を終えた後、自主練習をしている姿をよく見受けられました。
初の祭典奉仕をする新人さんたちも緊張するように先輩たちも緊張しながら一緒に奉仕をし、祭典を無事に終えるのを待っています。

月首祭(月次祭)の他にも沢山の祭典があります。
初の祭典奉仕を機にどんどん自信をつけ、八幡様に喜んでもらえるような奉仕をできるように今後も頑張ってほしいな、と思います。

皆様も小さな小鳩たちを応援し、見守っていてください。
ご参拝お待ちしております。

祭儀課 間々田

「大崎八幡宮文化財の杜」育林事業を執り行いました

令和元年6月2日

去る6月2日、「大崎八幡宮文化財の杜」育林事業が行われました。動画はこちらからご覧いただけます。

平成16年4月より、将来の御社殿の修理に備え御用材を育てる「大崎八幡宮文化財の杜」育林事業が始まりました。この植木作業には、1,120名もの方々のご参加を頂き、ブナ、カツラ、ヒバ、ケヤキ、カラマツなど計5,000本の木を植えました。その後、除草作業という軽作業から本格的に育林作業へと作業内容を変更するにあたり、平成26年の10年目という節目を機に、蔵王での育林活動を一旦区切りとさせて頂きました。

この度の育林事業は、現在の樹木の状況などのご報告を兼ねて5年ぶりに育林事業を行った次第です。

此の度は、約200名もの人が5年ぶりに文化財の杜へと足を踏み入れ、下草刈りに参加されました。

当日は、大変良い天気となりました
緑化推進祈願祭を執り行い、緑豊かな杜となるよう、
また、作業の安全を祈念いたしました
続々と参加者が集まってきます。
ボーイスカウトの子供たちを始め、草を刈っていきます
お昼の準備 海鮮焼や豚汁などがふるまわれました

5年ぶりということもあり、育林事業に関わった事がない職員も多数おりました。数十年、数百年とかかる将来を見据えた壮大なスケールの事業を目の当たりにした初参加の職員の感想を紹介いたします。

日野権禰宜

向後100年、200年に残る壮大なプロジェクトでありまして、今度とも末永く継続され、後世の多くの方々にバトンが引き続き受け継がれ、永続見守られて行くことを願います。

爽やかな6月初旬の高山は青葉若葉に杜が包まれ、緑化保全推進祈願の神事、育林の作業、野外での食事と、涼しくて長い一日を心身ともに清々しく御奉仕させて頂きました。

石井権禰宜

神社で使用される木の寸法は、一般市場に出回っているものでは、対応できないものだったりします。また、平成12年より行われた大改修においては、宮城県近郊の木で同じ品質や、同じ太さの物を御用材としたと聞き及んでおりました。そのような事も鑑みると、将来御社殿を守っていくために今このような杜を育て、その流れの中に私が係われたという事は、非常に稀有な事であると感じました。これからも、無事に大きく成長して欲しいと思います。

石垣権禰宜

今回初めて育林事業に係わりました。前回は雨が降り大変だったと伺っておりましたが、今年は、天候に恵まれ、多くの参加者が汗を掻きながら一生懸命草刈りを行い、とん汁などを美味しそうに召し上がっている光景を見て、前日から準備した甲斐があったと思いました。

安達仕女

私は育林事業に初めて参加しました。

当日は、天候にも恵まれ一般の方々や神社関係者など約230名の方々にご参加を頂き、草刈、除草等の作業が行われました。雑草などが結構伸びていて刈るのが大変そうでしたが、皆様の協力により順調に進める事ができました。

自分たちで植えた木々がすくすくと育っていてまるで自分の子供の成長みたいと感じる方もいらっしゃいました

育林事業を通し、たくさんの方々と一緒にこれからも文化財建造物を守っていけたらと感じました。

三浦仕女

始めて育林事業に参加させていただきました。五年前にも開催されていたという事でしたが、いざ育林の杜に着いてみると森が広く、雑草というより枯れ枝や枯れ葉が多くみられました。文化財建造物の修繕に少しでも貢献できていると思うとうれしく思いました。これからも大きく育ってくれたらなと思います。

鹿島仕女

始めての参加となる育林事業はとても天気が良く空気が新鮮でした。また、自然の中での作業は中々機会がないので良い経験になりました。

沢山の方々と協力し合えたこの一日が大崎八幡宮の未来に繋がるのだということを実感しました。

当宮では、平成23年3月11日の東日本大震災により、沿岸部被災地域への支援活動を行って参りました。その最中、歴史的な建造物の傷ましい状況を目の当たりにし、資材確保の難しさや、将来を見据えた文化財建造物保護の必要性を痛感いたしました。

この育林事業が、今後数十年、数百年に渡り守り育て、御用材となるまで、末長く皆様のご協力を賜りたいと思います。

動画の方も公開しておりますので、昔の育林事業と合わせご覧ください。

祭儀課 石井

月首祭斎行

令和元年6月1日

去る6月1日、月首祭を斎行致しました。

元号が「令和」となり1か月が経ち、新たな月が始まりました。

この度の月首祭では4月から当宮の仕女として奉仕をしている鹿島仕女の初めての祭典奉仕となりました。

土曜日ということもあり、多くの参拝者に見守られている祭典になりました。

多くの方が足を止めて祭典を見ていました
6名の方が参列しました
御神楽 「萬代の舞」 祭典初奉仕の鹿島仕女
無事に祭典を終え、宮司と先輩の安達仕女と

以下、初の祭典奉仕をした鹿島仕女の感想です。

祭儀課 鹿島仕女

初となる萬代の舞はとても緊張し、思うように舞うことができなかったのが悔しかったです。

次は、今回よりも良い形で舞えるように努力を続けたいと思いました。

当宮では毎月1日月首祭(つきなみさい)15日月次祭(つきなみさい)を執り行っています。

皆さまのご参列お待ちしております。

祭儀課 間々田