仙台89ERS必勝祈願祭を斎行致しました

令和5年9月30日

去る9月30日、仙台89ERSの選手、関係者の皆様がご来社され当宮にて必勝祈願祭を斎行致しました。

仙台89ERSはB.LEAGUE(以下「Bリーグ」)所属、仙台市太白区あすと長町の“ゼビオアリーナ仙台”に拠点を置き、地域の皆様をはじめ広く親しまれているプロバスケットボールチームです。ユニホーム、ネクタイやポスターなどでおなじみの明るい黄色のことを「ナイナーズイエロー」と呼ばれチームカラーとなっております。

Bリーグとは、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール・リーグ」の略称であり、世界に進出する選手たちを輩出すべく、切磋琢磨できる土俵づくりを行い、また日本国内におけるバスケットボールの競技人口の増加、日本バスケの競技力増強などを目標に掲げ日々活動されております。

表参道には仙台89ERSご奉献の提灯が掲げられています。
ご参拝の際にはご覧ください。

この度の必勝祈願祭に際し、仙台89ERSはそのBリーグで活動する上で2026年に誕生する新たなトップカテゴリー『B.LEAGUE PREMIRE』(以下「B.プレミア」)への参入という大きな目標を達成すべく強い思いを抱き参拝されました。

Bプレミアへの参入にはまずシーズンを通して12万人の入場者の達成、グッズ等様々なものを通した売り上げ12億円の達成、そしてBプレミア基準に対応させるためアリーナの客席数を5000席に増加させる等、非常に高い基準の審査条件が設けられております。

現在チームはB1に所属しておりますが、来る2026年の新シーズンからは現行のB1は「新B2」となり、89ERSはその上に属する「新B1」こと「Bプレミア」にシーズン開幕から参戦する事を目指しています。

『バスケットボールを通じて、豊かな社会づくり・元気な仙台の街づくりに貢献する』の企業理念の下、必勝祈願祭に参列した志村雄彦代表取締役社長、藤田弘輝ヘッドコーチ、青木保憲キャプテンを始め関係の皆様の目には、達成に向けた熱い思いが込められているようでした。「Grind!」(グラインド)をスローガンに掲げたチームの必勝、選手、関係者の皆様のご活躍を心よりご祈念申し上げます。

皆さまの熱い思いが必勝大絵馬に込められました。

祭儀課 浪打

日枝神社 中秋管絃祭に参列して参りました

令和5年9月29日


3年ぶりの斎行という事もあり、ほぼ満席でした

大崎八幡宮では、祭典・8月の御鎮座記念祭・挙式時など、職員が伶人(演奏者)・仕女が舞人となり、雅楽・御神楽を奉奏しております。私たちは年間を通し、雅楽・舞のお稽古の機会を設けており、東京の伶楽舎から講師をお招きしご教授賜わっております。 日々の研鑽は八幡様への神明奉仕であり、また古くから伝わる日本の伝統の継承でもあります。

今回、女子職員4名が日枝神社 中秋管絃祭に参列するため、東京に出向して参りました。中秋管絃祭は中秋の名月が空に浮かぶ頃に斎行される為、祭典参列前には、東京の別表神社である明治神宮・神田神社・乃木神社を参拝し、見聞を広めてまいりました。また、先日の例祭期間に実習生を派遣下さった國學院大學神道研修事務課にも出向き、御礼と年末年始の学生派遣依頼も併せて行って来ました。

写真撮影スポットが設置されていた乃木神社 神田神社では神馬の明号を見ることができました

東京都千代田区永田町に鎮座する日枝神社は、鎌倉時代の江戸氏によって江戸館に、更に太田道灌公により江戸城の鎮守として祀られ、徳川家康公は国家鎮護の祈願所・将軍家産土神(氏神)として山王の神を崇敬し、東京奠都の後は「皇城の鎮」として広く崇敬されている神社でございます。

中秋管絃祭は、昭和43年より小野雅楽会の協力のもと、賑々しく開催されておられます。 毎年中秋の良き日に催される「中秋管絃祭」は、雅楽をはじめ舞楽、神楽を神前にて奏でまつり、万民の和楽を祈りつつ神慮を和めまつる祭典となっております。この度は「山王太鼓」から始まり、「管絃」の双調音取・賀殿急・胡飲酒破、「神楽舞」の「剣の舞」「悠久の舞」「日枝の舞」、「舞楽」の振鉾(左舞)・地久(右舞)・賀殿(左舞)が奉奏されました。

管絃と神楽舞は日枝神社職員、舞楽は小野雅楽会会員の奉仕となっていました。

剣の舞 悠久の舞
日枝の舞 振鉾
地久 賀殿

以下感想です。

【浅香権禰宜】
日枝神社の中秋管絃祭は大學在学時に参列したことがありましたが、神職として奉職して丸2年と半年が経過したことにより、神職としての目線で祭典を見る事ができ、大変勉強になりました。また、雅楽や御神楽に携わる身として、稽古に励み伝統の継承の一端になれるよう努めてまいりたいと思いました。

【川村仕女】
東京の4社の巫女さんを拝見して、神社ごとや舞ごとに髪飾りの奉書を変えているのが印象的でした。いつもご奉仕をしている萬代の舞と同じメロディーで舞振りも似ている悠久の舞を見て、執物の花の使い方がとても参考になりました。

【後藤仕女】
県外の神社を参拝する機会を頂き、他社の授与所の工夫を見ることができました。中秋管絃祭では初めて見る舞や、舞人の動きが揃っていた点がとてもかっこよく感じました。様々な学びを得る事ができ、行って良かったと思いました。

【日野事務員】
明治神宮にて授与所に導入されているレジや授与所での参拝者の捌き方を見る事ができ、大変勉強になりました。コロナ禍を経たことにより、他社での感染症対策は当宮においても参考になるものが多くありました。中秋管絃祭では舞楽独特の雅楽の奏楽を聞くことができ、楽しい一時でございました。

他社の祭典に参列する機会というものはそう多くはありません。また、それに付随して御神楽や舞楽を近くで見ることのできた今回の出向は、祭典での御神楽奉仕や奏楽奉仕回数の多い当宮女子職員において、大変有意義な時間でございました。この出向での学びを祭典奉仕に活かしていきたいと思います。

祭儀課 浅香

一万人のお宮奉仕の方々の清掃奉仕がありました

令和5年9月26日


当宮の神輿半纏を着用して記念写真を撮影しました

令和5年9月26日午前10時30分より午後2時30分まで、一万人のお宮奉仕の12名の来社がありました。

一万人のお宮奉仕とは、「和」の文化と精神を継承していくため発足された「和合友の会 和の道」の事業の一つで、全国の神社で清掃奉仕をされています。

この度は、一万人のお宮奉仕の方々に当宮の御垣内の清掃をお願いすることにしました。大崎八幡大神様のすぐ近くである御垣内は、職員のみ立ち入ることのできる場所ではありますが、他社でも熱心に活動されている方々のご奉仕という事もあり、特別に御垣内での奉仕となりました。当日は過ごしやすい気候という事あり、約90分の清掃奉仕で御垣内の草むしりを全て行って頂きました。

正式参拝の様子 清掃奉仕の様子

清掃の前には、御社殿にて正式参拝を斎行しました。清掃終了後は昼食休憩を挟み、境内や御社殿の説明を当宮権禰宜より行いました。

一万人のお宮奉仕の方々の活動は、清掃奉仕を通して、神社や日本の文化を肌で感じることのできるものだと思います。このような活動によって、斯界に新たな風が吹き、私共職員におきましても、より良い神明奉仕に励んでいけたらと存じます。

祭儀課 浅香

令和5年例大祭 福物抽選会が行われました

令和5年9月17日

令和5年9月17日午後6時30分より、広場特設舞台にて例大祭の締めくくりとなる福物抽選会が行われました。
BOXティッシュや食料品など様々な福物の奉納を頂き、今年も沢山の景品が用意されました。

当宮仕女もアナウンス等で活躍しました 國學院大學指定実習で来社中の実習生もお手伝いしてくれました

この度の特賞は、宮城県角田市鎮座の熱日髙彦神社殿より御奉納頂いた米30㎏4袋でした。
以下御奉納頂いた方一覧でございます。沢山のご奉納、心より御礼申し上げます。

(株)秋江 殿 アッドシステム(株) 殿 熱日髙彦神社 殿
(株)阿部 殿 新本エージェンシー 殿 (株)伊藤園 殿
(株)岩崎石材工業 殿 (株)植耕 殿 大江田工業 殿
(株)大槻装束店 殿 (株)角星 殿 (資)亀兵商店 殿
(株)晃和ディスプレイ 殿 麹屋近野商店 殿 コカ・コーラボトラーズジャパン(株) 殿
(株)佐勘金物店 殿 (有)桜井 殿 (株)櫻井防災 殿
(有)佐藤商店 殿 (株)三愛工芸 殿 (株)三宝社 殿
(株)七十七銀行八幡町支店 殿 (株)庄子屋醤油店 殿 (株)仙台トヨペット 殿
大和蔵酒造(株) 殿 (株)東北永愛友商事 殿 東和奉産(株) 殿
萩野酒造(株) 殿 日野 康子 殿 福興電気(株) 殿
(有)ホズミ 殿 本郷だるま屋 殿 (株)丸井紙店 殿
(株)湊 殿 杜の都信用金庫八幡町支店 殿

生憎の空模様ではありましたが、皆様のご協力の下、沢山の方々に楽しんで頂く事が出来たのではないかと思います。

祭儀課 浅香

令和5年例大祭 流鏑馬神事

令和5年9月17日


300人ほどの人が集まり、流鏑馬神事を見守りました

令和5年9月17日午後3時30分より流鏑馬神事が斎行されました。当宮の流鏑馬神事は、令和元年の斎行の後、新型コロナウィルス感染症拡大の影響や境内の防災工事着工の関係により、中止が続いておりましたが、この度は4年ぶりに流鏑馬神事が斎行されることとなりました。

やぶさめ とは、馬を馳せながら矢を射るところから「 矢馳せ馬(やばせうま) 」と呼ばれ、時代が下るにつれて「やぶさめ」と言われるようになったとされます。

その起源は古代、中世にあり、弓馬礼法は寛平8年(896年)に 宇多天皇が 源能有に命じて制定され、実践的弓術の一つとして平安時代から存在していました。『吾妻鏡』には源頼朝が西行に流鏑馬の教えを受け復活させたと記されており、武士の嗜みとしてまた恒例行事として、盛んになることもあれば、何度か廃れた行事でもありました。

当宮の流鏑馬は遠田郡八幡村に鎮座していたころより9月15日の例祭に執り行われていたと記録されており、創建と同時に、伊達政宗公により再び復活されましたこの例祭祭礼における当宮の流鏑馬奉納神事は、これを奉納する射手は近年まで岩出山出身の者に限られていたそうです。

また古くから流鏑馬行事の後には、その的の奪い合いがあったとも伝えられ、そのさまは、仙台市博物館に展示されている『大崎八幡宮来由記』所載の「御神事之流鏑馬」の図に細やかに描かれております。

神事は、先ず安全祈願を本殿にて斎行し、出陣式を執り行って、その後馬場末において神職が馬を大麻と塩で祓い清め、次に4騎の馬に馬場祓役と射手達が乗り、先ず馬場祓役が祓串を片手に「オーッ」という掛け声とともに馬場を疾走し、馬場元より馬場末までの罪穢を祓い清めます。

神職によるお祓いの様子 勇ましい掛け声が馬場に木霊しました
矢が的に的中すると大歓声が起きました 的が並ぶ姿もこの時にしか見る事が出来ないものです

当宮の馬場は距離が短く、的場間が近いところから、射手にとっては大変難しいとされています。
流鏑馬は伝統行事ですので、的を奉製し、馬場を整備し、馬具の確認などから準備が始まります。本年も50本の的を御奉賛下さりました氏子崇敬者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。以下、ご奉賛者ご芳名でございます。

(株)阿部コンクリート工業 殿 医療法人 五葉萌芽会 殿 (株)岩崎石材工業 殿
(株)植耕 殿 (有)うなぎ割烹いとう 殿 遠藤 道夫 殿
大平 常元 殿 川上 良雄 殿 (有)菅武エンジニアリング 殿
菅野 武信 殿 菅野 康博 殿 北田 一浩 殿
木村 陽子 殿 (株)くじらもなか本舗 殿 (有)国見土木 殿
弘栄設備工業(株) 殿 (株)光和自動車 殿 コールテック(株) 殿
(株)斎テント 殿 (株)佐勘金物店 殿 (株)櫻井防災 殿
(有)佐忠電業 殿 佐藤 光太郎 殿 佐藤 順一 殿
(有)佐藤商店 殿 佐藤 雅子 殿 (株)澁一建設 殿
司法書士大江章夫事務所 殿 (有)センエイコーポレーション 殿 (株)草新舎 殿
(有)髙山燃料 殿 竹内 正邦 殿 (有)竹林舎 殿
千田 文彦 殿 (株)東北永愛友商事 殿 東北グレーダー(株) 殿
(株)東北プリント 殿 凸版印刷(株)東日本事業本部 殿 富谷 正雄 殿
とんかつ石亭八幡支店 殿 南部 地洋 殿 西澤 啓文 殿
(株)八幡不動産 殿 早坂 進 殿 美術表装 般若堂 殿
福興電気(株) 殿 八月朔日 幹夫 殿 (株)マルエス技研工業所 殿
宮城交通(株) 殿 (有)ヤマグチ看板工芸社 殿

人類にとって、馬は古来より、現在の車社会になる以前、長距離を移動するための大切な馴染み深い動物でして、戦においても常に重要な役割でした。平和な世にあっても武家の嗜みを忘れず、神事として斎行されることには多くの意義があり、それが400年続いておりますので今後とも引き続き末永く後世に繋がれてほしい祭事でございます。

9月1日から始まりました大崎八幡宮例大祭は、最終日に興たけなわとなり、流鏑馬行事もその一環として祭礼に花を添えた、厳粛な、かつ勇壮な伝統神事でございました。

祭儀課 浅香

令和5年例大祭神幸祭を斎行いたしました

令和5年9月17日

4年振りとなる本年の神輿渡御は、白丁姿の大神輿、半纏姿の御輿(女御輿と称していたものを御輿と名称を変更)、子供御輿の三基、裃姿の奉行、流鏑馬の射手の恰好をした騎射子の方々が行列となり町内を巡幸致しました。

始めに本殿前にて各所役ごとに「召し立て」を行い呼ばれた方から「オー」と発声してから出発します
騎射子・子供御輿に参加の子供たち 出発前に記念撮影しました
鳥居祭で張られた結界を断ち切ります 先達により断ち切られた後、神輿行列は町内へと進みます

大石段を下った後は一の鳥居を抜け八幡町内を進みます。

当宮宮司は馬に乗り八幡町内を進みました

住宅街では御先太鼓の大きな太鼓の音につられ、氏子の皆様が外に出て大神輿を待っている姿が見えました。

笑顔で大神輿を迎えてくれる方が多く居り、とても賑やかな巡行となりました。

八幡小学校では御旅所祭を行い休憩です 大平邸にて休憩 子供達にはアイスが配られました

2回の休憩を行った後、神輿の行列は八幡宮へと帰ってきます。

大神輿が大石段を一気に駆け上がると、拍手喝采が起こりました
仙台雀踊り連盟の皆様が境内を賑やかにして行列をお出迎えです

八幡宮へと戻ってきた後、内陣へと大神様の御分霊を遷す「還御祭」を執り行いました。

9月1日~17日までの期間中、たくさんの方が足を運んでくださり境内がにぎにぎしくなる中、本年度も皆様のおかげで無事に例大祭を終えることができました。

10月、11月は七五三のお参りが増えます。
色とりどりの着物、袴を着た子どもたちがたくさんお参りに来るので境内が華やかに、そして賑やかになります。
七五三のお祝いの子どもを見かけましたら皆様「おめでとう」と一言、声をかけてあげてください。

祭儀課 浅見

令和5年例大祭 民俗芸能大会が開催されました

令和5年9月16日


当宮 宮司の開会の挨拶

令和5年9月16日午前10時30分から午後3時まで、広場特設舞台と外拝殿前にて民俗芸能大会が開催されました。

今回の民俗芸能大会は宮城県内の鹿踊3団体(川前の鹿踊・剣舞保存会、佐沼鹿踊伝承会、早稲谷鹿踊保存会)が一堂に会し、特色ある民俗芸能の魅力を御来社の皆様にご堪能いただきました。昨年は文化庁の後援事業として大崎八幡宮の能神楽保存会主体での開催でしたが、本年は大崎八幡宮例大祭の神賑行事の一環として催される運びとなりました。

各団体は来社の後、外拝殿にて正式参拝を行ってからの演舞の御披露を頂きました。

川前の鹿踊・剣舞保存会と司会進行を担当した大崎八幡宮の能神楽保存会 会員 千田殿 佐沼鹿踊伝承会と早稲谷鹿踊保存会の正式参拝

川前の鹿踊・剣舞保存会の所在地である川前地区は宮城県仙台市青葉区芋沢の広瀬川の上流にあり、八幡堂系の鹿踊と剣舞を一体で伝承されてきました。

これまで幾度と無く中断と復興を繰り返しており、その間に近隣の本木集落より伝授を受けたことが文政10(1827)年の「獅子踊剣配踊万覚書」に記されています。

戦後にも中断していましたが、昭和47(1972)年に20年ぶりに復活し、地域の人々の熱い思いによって伝承されています。今回は400年ぶりに大崎八幡宮にて演舞下さいました。川前の鹿踊に伝わる大崎八幡宮での演舞にしか歌われない歌があり、それらの準備も余念なくされてきたとの事でした。

川前の鹿踊は、天明元(1781)年の「鹿踊之由来」によれば、昔イナゴの大発生があった時、鹿の一群が退治してくれたことから、鹿踊は五穀豊穣を祈る芸能と伝わるが、かつては旧盆に新仏の供養にも踊られていたと言います。

鹿は九頭立てで、中立の頭には「鹿苑」と書かれた前立てと四ツ又の角がつきます。他の牡鹿は「金の山」の立てもので雌鹿には角がありません。

衣装の九曜紋は、仙台藩五代藩主伊達吉村公が城下の芸能を集めて鑑賞した際に、川前の鹿踊の優雅さを賞賛したことから、使用を許可されたと伝わっています。剣舞は舞手10名、笠回し2名、鐘打ち2名によって構成され、地域の青壮年の男性たちによって演じられています。

現在では、仙台市立大沢中学校の生徒の協力や、仙台市立川前小学校の児童が中心となり、川前の鹿踊・剣舞保存会より指導を受けて演じています。

川前の鹿踊 川前の剣舞
川前の鹿踊・剣舞保存会の庄子会長の挨拶 川前の鹿踊を演舞した中学3年生3人のインタビュー

佐沼鹿踊伝承会は大正12年発刊の「登米郡史(上巻)」によると江戸時代初期には、佐沼(現在の登米市迫町佐沼)と南方(登米市南方町)で一組、北方(登米市迫町北方)の日向と北浦で一組、新田(登米市迫町新田)に一組、藤沢(栗原市瀬峰)に一組、併せて四組の踊り組があり、毎年二組ずつ交互に、佐沼城(別名・鹿ケ城)に踊りを奉納する慣習となっていたそうです。

装束の幕には、伊達家家臣・津田家(宿老)の紋所の開き扇と鱗、亘理家(一家)の紋所の九曜星があったことから、邑主に許された踊りであったと推測されます。

佐沼鹿踊は社会情勢の変化や後継者不足などにより、昭和初期には姿を消し、長らく幻の郷土芸能となっていましたが、平成7年、財団法人登米文化振興財団が改めて調査に着手し、翌年には、同じ流れをくむと思われる行山流の水戸邊鹿子躍保存会(本吉郡南三陸町)の指導を受けて、復興への第一歩を踏み出されました。

その時指導を受けたメンバーで「佐沼鹿踊伝承会」を設立され、会員を募りながら、踊り演目の習得のため稽古を重ねる一方、太鼓や装束類の購入資金を調達するための活動が動き出します。平成10年7月20日、演目のひとつ「三人舞」を市民の前で披露することにより復活されました。現在の伝承会員は二十一人で、週一回の練習を重ねながら、佐沼夏祭りなど各種行事で披露されております。

佐沼鹿踊保存会は地域の協力を得ながら、育成事業に積極的に取り組んでいて、そのうち、登米市迫町青年会では青年文化祭での披露に向けての指導、登米市立新田小学校での児童への指導により、後継者育成に励んでおられます。

表参道を参進する様子 小学生3人も元気に太鼓を叩いていました
佐沼鹿踊伝承会の大場会長の挨拶 装束の着装体験も行われました

早稲谷鹿踊保存会の始まりは、文政10(1827)年に上八瀬の熊谷林蔵氏が当時十六歳で岩手県大原山口地区の鹿踊師匠又助の子である喜左エ門氏より鹿踊を伝授され、伝授書(巻物と称されるもの)を受けたことでした。

明治15年ごろ、上八瀬地区において鹿踊りが衰退し、熊谷林蔵氏一人年老いて居た為、鹿踊りの消滅するのを憂いで、熊谷林蔵氏を早稲谷地区に招いて当時の若者九名に鹿踊りが伝授されました。以来141年にわたって早稲谷地区に受け継がれています。

八鹿踊は岩手県南から宮城県北にかけ数多くありますが、早稲谷鹿踊は仰山流山口派に属し、この派の特徴として背流しに仙台伊達家の御詠歌が染め抜かれています。また、背負う竹のササラが4メートルと長く良くしなり、そのバランスで踊るという事、さらに化け坊主という先導役が終始加わり、踊りのテンポが速いというのが特徴になっています。

地区民の中より大切な文化を保存するために地区民総参加による保存組織を結成しようという機運が高まり昭和44(1969)年10月7日に保存会が設立されました。その後、昭和46(1971)年3月2日に宮城県指定民俗文化財に指定されました。

4メートルのササラを自由自在に操る保存会の方の技術に脱帽です

民俗芸能はそれぞれの地域の歴史や生活の中から生まれ、世代を越えて現在まで守り伝えられてきた貴重な宝です。近年の社会情勢の急速な変化に伴い、過疎化・少子高齢化の進展による担い手の減少や地域の行事に対する関心の低下などの要因により、継承が危ぶまれている状況も少なくありません。

それぞれの地域の歴史や民俗について知って頂くと共に、皆様がお住まいの地域の民俗芸能についても改めて目を向け、その魅力や価値について考えて頂く機会となれば幸いです。

祭儀課 浅香

令和5年例祭を斎行いたしました

令和5年9月15日

例祭とは神社の祭典の中で最も重要な祭典であり、多くの神社ではその御祭神に縁のある日が例祭日と定められており、当宮では9月15日を例祭日と定めております。
当日は役員・総代の他伊達家第18代当主伊達泰宗殿、献幣使として、宮城県神社庁仙台支部支部長、仙台東照宮宮司である高崎恒晴殿、随員として宮城県神社庁参事宮澤高志殿ご参向のもと、厳粛に祭典が斎行されました。

例祭では神社本庁より幣帛料が御神前にお供えされます。幣帛は唐櫃と呼ばれる木の箱に納められ献幣使と呼ばれる所役によって御神前へとお供えされます。また、今回の例祭では唐櫃を社殿まで捧持する所役を國學院大學の実習生二人にご奉仕して頂きました。

唐櫃から白木の雲脚台に移し本庁幣を奉献しました
御神楽奉奏「浦安の舞」 伊達家第18代当主伊達泰宗殿の玉串拝礼

本年の例大祭におきましても、責任役員・総代・世話人・氏子崇敬者の方々の多大なるお力添えにより例大祭関連行事が滞りなく執り行う事が出来ました。職員一同深謝申し上げると共に、八幡様と皆様の懸け橋として日々のご奉仕に邁進して参ります。

祭儀課 浅見

令和5年例大祭 能神楽奉奏

令和5年9月14日

令和5年9月14日午後6時30分より長床神楽殿にて大崎八幡宮の能神楽が奉奏されました。

大崎八幡宮の能神楽は宮城県無形民俗文化財に指定されています。また、神楽舞台である長床は、寛文年間に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。

大崎八幡宮の能神楽は後に他の神楽の影響を受け十八番を数えたとの記録がありますが、現在までに十二番が失われてしまい、残る六番は「神拝」「小弓遊び」「龍天」「摩応」「将足」「四天」となり、「三天」と「獅子とり」が加えられた8演目が、本年も能神楽保存会の皆様により継承奉奏されました。

大崎八幡宮の能神楽の基本の舞「神拝(じんぱい)」 大きな鳥甲に白髭の面をつけ、鉾先を相持ちその下をくぐる舞「龍天(りゅうでん)」
天岩戸隠岩戸隠れを題材にとり、岩戸を押し開いた天手力男命の舞「魔応(まおう)」 赤い装束を身に着け、小弓と扇を手にした少年の舞 「小弓遊び(こゆみあそび)」
狩衣を着た3人の舞人による舞「三天(さんてん)」 刀を両側でぐるぐる回し、前へ進む所作をする複雑な動きをする舞「将足(ひょうそく)」
この舞は4人舞ですが登場人物は実に6人で最も物語性のある舞「四天」(してん)」 平和な里に現れた獅子を大神様より授かった御幣で力を封じた幼い子供による舞で大崎八幡宮能神楽の最終演目「獅子取り舞(ししとりまい)」

本年も大崎八幡宮の能神楽は、能神楽保存会の会員の皆様による堂々たる舞を披露してくださいました。また、昨年文化庁のからのご支援により装束一式を新調し、本年はそのお披露目の場でもありました。境内にはたくさんの参拝者が見学に足をお運び下さり、大変賑わっていたかと思います。

大崎八幡宮の能神楽についてご興味のある方は、書籍「大前八幡宮の能神楽」(著 千葉雄市)を授与所にて頒布しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

祭儀課 浅香

例大祭 献饌式が斎行されました

令和5年9月14日

令和5年9月14日午後3時より例大祭献饌式が斎行されました。
献饌式とは、「御膳上げ」と呼ばれ海川山野の種々な食物をお供えして日々の神恩に感謝し、皇室の安寧と我が国の繁栄・世界平和、また翌15日の例祭が恙なく斎行されます事を願う為の祭典でございます。

食物は自然の恵みであり、神様からの賜り物です。民族の命を繋ぐ食物を先ず神様にお供えし感謝の誠を捧げ、いや益々のご加護を祈りました。この事は私達の社会生活においてもお客様がいらっしゃいますと様々な御馳走を出しておもてなしするのと同じ考え方であり、日本人の社会生活と密接に結びついております。

1台1台丁寧に伝供します 当宮仕女による浦安の舞の奉奏

今回の献饌式では、3座の神様に10台ずつ計30台の神饌を供しました。10台の神饌は、米、酒、餅、海魚、川魚、赤飯、海菜、野菜、果物、菓子・塩・水で構成されています。

当宮では、桐の葉に盛り付けられた赤飯をお供えする故実があります。赤飯は戦の際中の兵糧として用いられておりました。桐は「切り取って名を上げる」という意味があるそうでございます。 また、海魚・川魚・野菜・果物は鰹や鮎、茄子、胡瓜、林檎などの旬の物が取り揃えられ、お供えされました。

そして氏子地域の皆様から初穂料として御奉賛頂きました氏子幣をお供えしました。今回の献饌式には57名の御参列があり、代表者10名に玉串拝礼をして頂きました。

総代代表から祭員に氏子幣が伝供されました 責任役員の玉串拝礼
祭典の後、広場にて直会が行われました 直会では、外拝殿向拝幕を御奉納下さった(株)小西美術工藝社殿に感謝状と記念品が贈呈されました

本年は感染症対策を講じながらも例大祭関連祭典や催しを行って参りました。今後も八幡様への祈りを捧げつつ、氏子崇敬者の皆様に寄り添った神社を目指して参ります。


御参列いただいた皆様との記念写真

祭儀課 浅香

國學院大學指定実習Ⅱが当宮にて行われました

令和5年9月12日

去る9月12日から9月18日までの期間で國學院大學神道文化学部より実習生4名を当宮にて受け入れました。國學院大學では神職養成の一環として神職を志す学生が全国各地の神社で実習を行うもので、神職になるための基礎を神社にて学ぶため行われております。

今回は当宮では初の試みとして例大祭期間での実習となり、神社での実務の他に15日の例祭では「唐櫃所役」、17日の神幸祭では「神輿の担ぎ手」になり町内を巡幸したりとお祭りでしか経験出来ないような事を実際にご奉仕していただきました。実習生全員が神輿を担ぎ終えた後、清々しく、そして安堵の表情を浮かべておりました。

最終日には社殿前にて当宮宮司と記念撮影を行い、無事に全日程を終えることができました。
当宮にて実習を行った学生が神社界に進み、斯界の発展に寄与される事を願っております。

開講奉告祭にて玉串拝礼を執り行いました 朝拝では道彦(先導)奉仕をして頂きました
例祭でお供えする鰹を縛り方も実践 緊張した面持ちで唐櫃所役
御神輿奉仕 実習を終えたことをご奉告した後、宮司と記念撮影しました

祭儀課 浅見

日本宗教史懇話会の皆様の正式参拝がありました

令和5年9月5日


新しく奉製した鈴の緒と共に外拝殿にて記念撮影をしました

令和5年9月5日午前9時より、日本宗教史懇話会の34名の正式参拝が御社殿にて斎行されました。

日本宗教史懇話会とは日本宗教史に関心のある諸氏が、それぞれの専門とする時代や学問分野、世代を超えて自由に参加し、研究報告を通して真摯な議論や交流を行う場として、毎年夏期に合宿形式で開催を重ねられてきました。

この度は、新型コロナウイルスの影響を考慮され、合宿形式ではなく学会形式での対面開催を企画され、3日間のスケジュールで、初日にシンポジウム、2日目に個別報告、3日目に見学会を行ったそうです。当宮には3日目の見学会の行程でご来社下さいました。

正式参拝では代表の方に玉串拝礼をしていただきました。正式参拝後は当宮職員より、大崎八幡宮の由緒と御社殿の説明を行いました。

正式参拝の最初に大麻にてお祓いを受けます 正式参拝詞の奏上
代表の方に合わせて玉串拝礼を行いました 石垣権禰宜による社殿の説明

日本宗教史懇話会の皆様の熱心に政宗公が好んだ伊達な色彩や彫刻をご覧になっている様子が大変印象的でした。1時間弱当宮にご滞在され、お隣の龍寶寺へと移動されました。

国宝の御社殿で参拝しつつ、貴重な文化財を鑑賞できる正式参拝は随時行っております。ご希望の場合は当宮までメールかお電話にてお問い合わせいただければと思います。

祭儀課 浅香

奉行会議が開催されました

令和5年9月3日


経験豊富な奉行方は神幸祭に欠かすことのできない存在です

令和5年9月3日午後5時より、社務所大広間にて奉行会議が開催されました。

今回の奉行会議は、例大祭の中でも特に神幸祭に特化した会議でございます。本年の神幸祭にて奉行を務めて頂く方々にご参集頂き、第二回祭典委員会からの変更点の説明、仕事内容の確認や意見交換等を行いました。町内に神輿が巡幸するのは令和元年以来でございますので、記憶を掘り起こしつつ新たな方法も織り交ぜての神幸祭になろうかと思います。

本年の例大祭日程は以下の通りとなります。

9月9日(土) 午後2時 騎射子説明会 社務所
午後3時 神幸祭奉仕者説明会 社務所
9月10日(日) 午前10時~午後3時 どんとロード八幡すずめ踊り 境内・県道
9月14日(木) 午後3時 献饌式 本殿
午後6時30分 能神楽奉奏 神楽殿
9月15日(金) 午前10時 例祭 本殿
9月16日(土) 午前10時30分~午後3時 民俗芸能大会 外拝殿前・広場特設舞台
午後3時 ちびっこまつり 広場特設舞台
9月17日(日) 午前10時30分 神幸祭出御祭 本殿
午前11時20分 出幣式 三之鳥居
~神輿 町内 巡幸~
午後2時 還御祭 本殿
午後3時30分 流鏑馬神事 馬場
午後5時 神賑演芸大会 広場特設舞台
午後6時 福物抽選会 広場特設舞台

当宮の例大祭は地域の皆様方のご理解ご協力なくして遂行できるものではありません。特に奉行の皆様には会議への出席を賜り、また、職員の行き届かない部分を賄ってくださる事で、円滑な諸行事の実施につなげられております。職員に関しましても皆様方の熱量に負けないよう、粉骨砕身励んで参りたいと思います。

祭儀課 浅香

例大祭 鈴の緒奉納式を行いました

令和5年9月3日


新しく奉製した鈴の緒と共に外拝殿にて記念撮影をしました

鈴の緒は古くより人々の願いを叶えることから「かなお」とも呼ばれます。参拝者の方々の思いを受け止める大切な役割を担っていることから、毎年例大祭前に崇敬篤い方々のご奉賛により新たに奉製されております。令和5年9月3日午前9時頃より、社務所大広間にて18名の奉賛者有志の方々にご参集いただき、賑やかに奉製を行いました。

皆様の願いを浄書いた布を丁寧に畳んでいきます 緩まないように一定の力を込めてねじります
心を一つに作業を進めます 完成した3本の鈴の緒
大麻にて参列者をお祓い 斎主 祝詞奏上

作業中は参加者の心をひとつにして一本一本に皆様の祈念を込めて奉製が進められました。1時間程で三本完成し、御社殿に移動した後、奉納式を斎行致しました。

奉納式では当宮世話人であり鈴の緒の生地を用意して下さる八月朔日幹夫殿と奉賛者を代表して加藤晴美殿に玉串拝礼をしていただきました。
奉納式終了後、社務所大広間にて直会が行われました。


コロナ禍では自粛していた直会の復活に皆さま大変喜んでくださいました

本年は昨年より多くの方々からお申込みいただくことができました。鈴の緒はお申し込みの数が増えれば増えるほど太くなっていきます。来年はまた今年より一回り太い鈴の緒を奉納できますよう、皆様からの御奉賛をお待ちしております。真新しい鈴の緒でのご参拝をしていただき、大神様との縁も結んで行かれる事と皆さまの願いごとが成就致します様ご祈念申し上げます。

祭儀課 浅香

長月月首祭並びに外拝殿向拝幕奉納奉告祭を斎行致しました

令和5年9月1日


真新しい向拝幕の白さが青空に映えます

令和5年9月1日午前10時より、御社殿にて長月月首祭並びに外拝殿向拝幕奉納奉告祭が斎行されました。月次(首)祭は、月ごとの決まった日に行われるお祭りで、神恩感謝と皇室の弥栄、国家の隆昌、氏子崇敬者の益々の繁栄を祈るお祭りで、小祭にあたります。当宮では、毎月1日の月首祭と八幡様の御縁日である15日に月次祭を斎行しております。

御神楽奉奏 萬代の舞 宮司 玉串拝礼

また、月首(次)祭では、月々に大神様の御加護を賜われますよう、月参りのお印として御幣束を御頒かちしております。御幣束は大神様への捧げものでもあり、御神霊の依代ともなるものでございます。当宮の御幣束は、古来より伝わる「襲ね色目」を取り入れ、四季の移ろいを月毎の植物の色にて表現しております。当月は竜胆を表す紫色と白色の御幣束でございます。

(株)小西美術工藝社の佐藤殿の玉串拝礼

そして、今回の月首祭に合わせて外拝殿向拝幕の奉納奉告祭も斎行されました。外拝殿向拝幕は(株)小西美術工藝社代表取締役デービット・アトキンソン氏のご厚意により調製され、御奉納頂きました。現在、御社殿の維持工事も行って頂いており、職人として工事に携わっている(株)小西美術工藝社の佐藤殿がご参列下さいました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

月首(次)祭はどなたでもご参列頂けます。祭典斎行15分前までに御社殿右側にあります祭儀棟の祈願受付までお申し出下さい。朝の清々しさの中でご神前に参拝することで、ますます大神様のご加護をお受け頂ければと存じます。 皆様のご参列を心よりお待ち致しております。

祭儀課 浅香

令和5年 例大祭 鳥居祭が斎行されました

令和5年9月1日

結界が張られた三之鳥居 祭場の様子

9月1日午後4時より、初秋を感じさせる風が心地よく吹く中、三之鳥居前にて鳥居祭を斎行致しました。鳥居祭とは当宮における特殊神事でございます。9月14日・15日に最も重要な祭典「例大祭」を行うにあたり、外部からの罪穢れを防ぐために結界を張ることで、無事の斎行を祈念する祭典です。

1日の早朝より境内各所の注連縄を新しく張り替え、例大祭に向けての準備作業が始まります。特に鳥居祭斎場となる大石段上の三之鳥居は、最も御神前に近い鳥居として縄(結界)が張られ罪穢れを避ける斎戒期間に入ります。この縄は9月17日の神幸祭出幣式の際に裃姿の先達の抜刀によって切断された後、初めて参拝者の通行が許されます。

佐藤隆殿の奉納の注連縄を用い、境内全ての箇所の張り替えを行いました

鳥居祭では通常とは異なる神饌が供えられます。神饌は神酒・鰹の生節・梅の酢漬・茄子の漬物の4種です。これらは伊達家の兵糧と言われており、例大祭までお供えするのが本儀とされているので日持ちの良い物がお供えされています。祭典終了後、社務所前の杉の木の根元と北参道鳥居にもお祓いをして、同じ神饌が奉られます。

当宮の一社の故実に基づく神饌の配置 宮司 祝詞奏上
酒・茄子の漬物・梅・なまり節が6カ所にお供えされました 大麻にて杉の木の根元をお祓い
切麻にて北参道鳥居をお祓い

この度の鳥居祭には当宮の責任役員・総代・伝播八幡井組・八幡町商店街ファンコミュニティから26名の御参列があり、玉串拝礼をして頂きました。
伝播八幡井組はかつて八幡町の石工達が当宮の祭典に奉納していた演舞の形式を継承した由緒ある雀踊り団体です。また、新型コロナウィルス感染症の影響により、中止していた伝播八幡井組の雀踊り奉納演舞も復活し、大崎八幡宮の例大祭らしさが戻ってまいりました。

当宮 責任役員の玉串拝礼 当宮 総代の玉串拝礼
伝播八幡井組の方の玉串拝礼 八幡商店街ファンコミュニティの玉串拝礼
伝播八幡井組雀踊り保存会の奉納演舞

神社にとって最も重要な祭典である例大祭が滞りなく斎行できるよう誠心誠意ご奉仕に励んで参ります。

祭儀課 浅香

令和5年 大崎八幡宮 例大祭

令和5年9月1日~17日

皆様のお陰を持ちまして、令和5年例大祭も恙無く取り納めることができました。本年は新型コロナウイルス感染症との共存した新しい社会様式の中で、令和元年と同規模での例大祭となりました。
本年の例大祭におきましても、責任役員・総代・世話人・氏子崇敬者の方々の多大なるお力添えにより、例大祭関連行事が滞りなく執り行う事が出来ました。職員一同深謝申し上げます。

鳥居祭

9月1日 午後4時斎行

参列者:大崎八幡宮責任役員・総代・伝播八幡井組雀踊り保存会・八幡商店街ファンコミュニティ 計26名 令和5年 例大祭 鳥居祭が斎行されました

鈴の緒奉納式

9月3日 午前9時~12時頃

奉納者 177本 鈴の緒奉納式 18名 奉納有志18名の方に綯い方・奉納式のご参列を頂きました。 例大祭 鈴の緒奉納式を行いました

氏子地域地区初穂料

ご奉納頂いた皆様の御芳名は表参道に掲示しております。

34地区 (一区山上清水、二区八幡会、八幡三区、八幡四区、八幡五区、中島丁、北五十人町、角五郎丁北部、角五郎丁南部、角新会、江戸町、覚性院丁、石切町、十二軒丁、土橋中部、土橋北部、山屋敷国見、国見五丁目、国見中央、宮脇通、国見東部、大崎東部、大崎西部、伊勢堂下、北六西部、半子町、国見一丁目、子平町、新坂南部、北三土橋共栄会、三滝親和会、レキシントンプラザ八幡、グランスイート八幡中央、国宝大崎八幡宮ガイドボランティア会) 556件

どんとロード八幡すずめ踊り

9月10日 午前10時~午後2時

25団体の奉納演舞が境内にてございました。

献饌式

9月14日 午後3時斎行

参列者:大崎八幡宮責任役員、総代、神社関係者他 63名 令和5年 例大祭 献饌式が斎行されました

能神楽奉奏

9月14日 午後6時30分 8番の奉奏がありました。

一、 神拝 一、龍天 一、摩応
一、小弓遊び 一、三天 一、将足
一、四天 一、獅子取り舞
令和5年例大祭 能神楽奉奏

例祭

9月15日 午後10時斎行

参列者:仙台伊達家18代当主伊達泰宗殿、大崎八幡宮責任役員、総代、志波彦神社鹽竈神社 権宮司 大瀧博司殿 10名
御祝電・御祝辞・玉串料を頂戴した方一覧(9月20日現在・五十音順)
愛知縣護國神社 宮司 笠井 剛殿
阿賀神社 宮司 奥田 素之殿
赤間神宮 宮司 水野 大直殿
秋葉山本宮秋葉神社 宮司 河村 基夫殿
淺間神社 宮司 古屋 真弘殿
熱田神宮 宮司 千秋 季賴殿
熱日髙彦神社 宮司 黑須 貫殿
(株)阿部 代表取締役社長 新井 実殿
  参議院議員 有村 治子殿
生島足島神社 宮司代務者 池内 宣裕殿
生田神社 宮司 日置 春文殿
伊佐須美神社 宮司 沼澤 文彦殿
伊弉諾神宮 宮司 本名 孝至殿
石川護國神社 宮司 高井 良直殿
出雲大社 宮司 千家 尊祐殿
伊勢山皇大神宮 宮司 阿久津 裕司殿
石上神宮 宮司 森 正光殿
伊曽乃神社 宮司 堀川 修巧殿
石神社 宮司 千葉 秀司殿
一之宮貫前神社 宮司 小林 冨士夫殿
稲毛神社 宮司 市川 和裕殿
伊奈波神社 宮司 可知 重彦殿
茨城県護国神社 宮司 飯塚 重殿
石清水八幡宮 宮司 田中 恆清殿
(株)植耕 代表取締役 井上 文殿
宇佐神宮 宮司 小野 崇之殿
鵜戸神宮 宮司 黒岩 昭彦殿
近江神宮 宮司 網谷 道弘殿
大縣神社 宮司 牧野 武彦殿
大麻比古神社 宮司 圓藤 恭久殿
大洗磯前神社 宮司 飯塚 重殿
大分縣護国神社 宮司 八坂 秀史殿
大國魂神社 宮司 猿渡 昌盛殿
(有)大國物流 代表取締役 熊谷 廣殿
大阪護國神社 宮司 藤江 正鎭殿
大杉神社 宮司 市川 久仁守殿
大鳥大社 宮司 水無瀬 忠俊殿
大野湊神社 宮司 河﨑 正幸殿
大宮八幡宮 宮司 鎌田 紀彦殿
三輪明神大神神社 宮司 鈴木 寬治殿
大山祇神社 宮司 三島 安詔殿
大和神社 宮司 塩谷 陸男殿
小國神社 宮司 打田 文博殿
帯廣神社 宮司 大野 清徳殿
尾張大國霊神社 宮司 山脇 敏夫殿
    加賀 まさ子殿
鹿兒島神宮 宮司 幸野 珍廣殿
橿原神宮 宮司 久保田 昌孝殿
鹿島神宮 宮司 鹿島 則良殿
月山神社出羽神社湯殿山神社 宮司 阿部 良一殿
香取神宮 宮司 香取 武殿
亀山八幡宮 宮司 竹中 信彦殿
賀茂御祖神社 宮司 新木 直人殿
賀茂別雷神社 宮司 田中 安比呂殿
神柱宮 宮司 前田 瑞国殿
神部神社浅間神社大歳御祖神社 宮司 櫻井 豊彦殿
北野天満宮 宮司 橘 重十九殿
北畠神社 宮司 岡 みどり殿
岐阜護國神社 宮司 宇都宮 幸嗣殿
    木村 知敬殿
(株)くじらもなか本舗 代表取締役 鈴木 昭爾殿
久能山東照宮 宮司 姫岡 恭彦殿
熊野那智大社 宮司 男成 洋三殿
熊野速玉大社 宮司 上野 顯殿
熊野本宮大社 宮司 九鬼 家隆殿
熊本縣護国神社 宮司 坂本 泰彦殿
氣比神宮 宮司 桑原 宏明殿
弘栄設備工業(株) 代表取締役 船橋 吾一殿
護王神社 宮司 本郷 貴弘殿
金刀比羅宮 宮司 琴陵 泰裕殿
高麗神社 宮司 高麗 文康殿
佐嘉神社 宮司 佐野 安正殿
酒列磯前神社 宮司 海後 宗郷殿
坂元神社 宮司 鈴木 美智子殿
(株)佐勘金物店 代表取締役 佐藤 信一殿
櫻山八幡宮 宮司 谷田 吉暢殿
    佐々木 敬殿
佐沼鹿踊伝承会 会長 大場 勘市殿
寒川神社 宮司 利根 康教殿
猿田彦神社 宮司 宇治土公 貞尚殿
靜岡縣護国神社 宮司 芦原 久雄殿
下谷神社 宮司 阿部 明徳殿
白峯神宮 宮司 山田 蓉殿
志波彦神社鹽竈神社 宮司 鍵 三夫殿
神明社 宮司 佐藤 武比古殿
    菅原 修司殿
    菅原 誠殿
    鈴木 賢殿
    須田 京子殿
住吉神社 宮司 鳴瀬 道生殿
住吉大社 宮司 神武 磐彦殿
諏訪神社 宮司 吉村 政德殿
諏訪大社上社本宮 宮司 北島 和孝殿
仙台北地区交通安全協会八幡国見貝ケ森支部 支部長 加藤 達也殿
太平山三吉神社 宮司 田村 泰教殿
多賀大社 宮司 片岡 秀和殿
竹駒神社 宮司 村田 守広殿
龍田大社 宮司 上田 安徳殿
伊達家伯記念會(株) 仙台伊達家十八代当主 伊達 𣳾宗殿
多度大社 宮司 塚原 徳生殿
玉前神社 宮司 栗原 崇次殿
田村神社 宮司 池田 博文殿
樽前山神社 宮司 永井 承邦殿
談山神社 宮司 金子 清作殿
    千田 祥子殿
秩父神社 宮司 薗田 建殿
鳥海山大物忌神社 宮司 高橋 廣晃殿
筑波山神社 宮司 上野 貞茂殿
津島神社 宮司 堀田 正裕殿
津島神社 宮司 遠藤 諭殿
(学)角川学園 理事長 角川 重博殿
椿大神社 宮司 山本 行恭殿
鶴岡八幡宮 宮司 𠮷田 茂穗殿
剱神社 宮司 上坂 省一殿
照國神社 宮司 島津 修久殿
伝播八幡井組雀踊り保存会 会長 伊藤 謙治殿
  衆議院議員 土井 亨殿
東京大神宮 宮司 松山 文彦殿
闘雞神社 宮司 長澤 好晃殿
戸隠神社 宮司 水野 邦樹殿
砥鹿神社 宮司 岩崎 和夫殿
常磐神社 宮司 寺内 義與殿
徳島縣護國神社 宮司 坂田 敏郎殿
富山縣護國神社 宮司 栂野 守雄殿
ナインスターステーブル 代表 杉 秀輝殿
長崎県護国神社 宮司 村田 仁殿
長田神社 宮司 脇 延秀殿
長野縣護國神社 宮司 奥谷 一文殿
長濱八幡宮 宮司 三家 邦明殿
中山神社 宮司 岡本 正弘殿
奈良県護国神社 宮司 宮田 康弘殿
丹生川上神社 宮司 日下 康寬殿
丹生川上神社上社 宮司 望月 康麿殿
西宮神社 宮司 吉井 良昭殿
  衆議院議員 西村 明宏殿
日光二荒山神社 宮司 中麿 輝美殿
新田神社 宮司 種子田 敬殿
若一王子神社 宮司 竹内 直彦殿
乃木神社 宮司 高山 陽充殿
羽黒神社 宮司 菅原 秀紘殿
箱根神社 宮司 小澤 修二殿
八幡朝見神社 宮司 神 日出男殿
日枝神社 宮司 平尾 旨明殿
氷川神社 宮司 東角井 晴臣殿
兵庫縣姫路護國神社 宮司 泉 和慶殿
枚岡神社 宮司 中東 弘殿
広島護國神社 宮司 藤本 武則殿
廣田神社 宮司 西井 璋殿
福井縣護國神社 宮司 宮川 貴文殿
福島縣護國神社 宮司 冨田 好弘殿
福山八幡宮 宮司 𠮷川 通泰殿
藤崎八旛宮 宮司 岩下 通弘殿
富士山本宮浅間大社 宮司 甲田 吉孝殿
藤島神社 宮司 新田 義和殿
藤田神社 宮司 宮澤 高志殿
二見興玉神社 宮司 金子 清郎殿
平安神宮 宮司 鷲尾 隆久殿
穂高神社 宮司代務者 保尊 勉殿
北海道護国神社 宮司 小野 雄一殿
北海道神宮 宮司 間島 誉史秀殿
寶登山神社 宮司 曽根原 正宏殿
本郷だるま屋   本郷 久孝殿
本牧神社 宮司 當麻 洋一殿
真清田神社 宮司 辰 守弘殿
三重縣護國神社 宮司 原 光夫殿
御上神社 宮司 三浦 弘之殿
三峯神社 宮司 中山 高嶺殿
湊川神社 宮司 垣田 宗彦殿
宮城県神社庁 庁長 鍵 三夫殿
宮城県神社庁仙台支部 支部長 高崎 恒晴殿
    宮城 幸子殿
宮崎神宮 宮司 本部 雅裕殿
宗像大社 宮司 葦津 敬之殿
明治神宮 宮司 九條 道成殿
盛岡八幡宮 宮司代務者 藤原 大修殿
八坂神社 宮司 野村 明義殿
    谷津田 智之殿
  参議院議員 山谷 えり子殿
湯島天満宮 宮司 押見 守康殿
四柱神社 宮司 宮坂 信廣殿
靈山神社 宮司 古積 義永殿
早稲谷鹿踊保存会 会長 吉田 弘明殿
海神社 宮司 田中 宗則殿
    渡邊 洋一殿
和霊神社 宮司 三輪田 泰生殿

※印字不可能な書体の文字がある為、一部正式表記でない方がおられます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

令和5年例祭を斎行いたしました

民俗芸能大会

9月16日 午前10時30分~午後3時

県内の鹿踊3団体4演目の競演となりました。 令和5年例大祭 民俗芸能大会が開催されました

ちびっこまつり

9月16日 午後3時~

神幸祭

9月17日 午前10時30分~午後2時

令和元年以来の町内巡幸となりました。 令和5年例大祭神幸祭を斎行いたしました

流鏑馬神事

9月17日 午後3時30分~

令和元年以来の齋行となりました。 令和5年例大祭 流鏑馬神事

神賑演芸大会

9月17日 午後5時30分~

3団体の方に演奏して頂きました

福物抽選会

9月17日 午後6時30分

約300本の景品が用意されました。 令和5年例大祭 福物抽選会が行われました

祭儀課 浅香