平成27年度「東北六県神道青年協議会禊錬成会」に参加しました。

神道には「禊行法」という、海、川、滝、湖などに入り、水で身を清める儀式があります。
この禊行法は、『古事記』に起源があります。

イザナギノミコトが黄泉の国から戻られた時、九州の日向の「橘の小門の阿波岐原(たちばなのおどのあはきはら)」で禊をされ、穢れ(けがれ)を祓った、と記されています。

私達、大崎八幡宮の職員は、毎年1月の大寒の日、海に入り、禊を行います。心身を清める禊を行う事は、日々の神明奉仕に必須であると考えているからです。

今回、私達は42歳以下の東北在住の神職で構成された「東北六県神道青年協議会」が主催する禊錬成会に参加してきました。

山形県天童市で開催されましたが、今回の禊場は山間にある滝です。禊装束(褌・鉢巻等)を身に纏った神職が自然と一体となり、心身の穢れを祓い清め、お勤めに邁進致します。

(庶務課 小野目 稲美)

禊錬成会に参加しての感想

東北六県で行われる禊場は、海、川、湖とありますが、今回は滝となりました。山間の谷を流れる清流と、轟音を上げる滝との清々しい空間は、まさに禊を行う場所に相応しく流れ落ちる水と音を目の当たりにした所で、身が引き締まる思いが湧き上がりました。

暫し、流れる川の水に心身を晒らしながら唱えた「大祓詞」は、滝壺にこだまし、滝の轟音と相まって、大自然から祓いを受けたような気がしました。

禊は、神道では珍しい「荒行」の要素を持っています。神明奉仕に適う心身を保つために、この禊行を続けていきたいと、強く思いました。

(庶務課 小野目 稲美)

禊錬成会に参加しての感想

去る6月17日から18日にかけ、山形県東根市関山大滝にて開催されました禊錬成会に参加して参りました。午前中の関山付近の天気は、時々雨が降っておりましたが、午後には雨は止み晴れ間が見える絶好の禊日和となりました。「エイッサーエイッサー」と道彦の掛け声に伴い「鳥船行事」で心身を整えた後、いよいよ川の中へ入水しました。水に足を踏み入れた時は、けっこう冷たいな。と思いましたが、しばらくして水温に慣れたのか、最初から肩まで水に浸かり「大祓詞」を大きな声で奏上し、半年分の罪穢れを祓いました。

今年1月に外気温0℃という気温が低く強風の中執り行われた大寒禊を経験していたので今回の禊はとても清々しい気持ちで終えることができました。また、禊行事を終え心身ともに清められ、本年度残り半年を乗り切る鋭気を養うことができました。

(高橋 知生)

大崎八幡宮から車で1時間。山形県天童市の関山にある「大滝」の水面は澄んでいて、 鏡のように反射しています。
 

「杜の都の音楽祭inはちまん」が開催されました。

去る6月14日大崎八幡宮の境内で音楽の催しが行われました。「楽都」と呼ばれる仙台の街では、市民・自治体・企業などが主催となり、いろいろな場所で音楽イベントが行われています。

しかし、地域の方の活発な音楽活動が披露できる機会がなかなかない、という意見も聞き及んでいました。

そこで、当宮宮司が「杜の都の音楽祭inはちまん」と題した実行委員会を立ち上げました。

「仙台総鎮守の八幡様のお膝元で音楽がもつ「人と人を繋げる活力」で地域に新しい文化をつくろう」という趣旨により、まずは八幡宮の境内で音楽祭が開催され、八幡宮職員他の手で準備されました。

当日は、誰もが知っている曲を演奏して頂くために、各ステージはバンド、ユニット、弾き語りに分け、ジャンルは邦・洋楽・ロック・フォーク・年代なども幅広く設定し、音楽祭を観に来た方だけではなく、ご参拝者・地域の方など、様々な方に楽しんで頂けるよう工夫を凝らしました。

 この音楽祭は、第一回目です。ここから、八幡・国見地区に賑わいを起こす始まりとなるよう、活動を続けたいと思います。

(庶務課 小野目 稲美)

演奏者 (22団体 65名) 順不同

  • いちご☆みるく
  • 後藤 直喜
  • 西城 大司
  • 佐藤 美佐子
  • 庄子 康弘
  • マキ☆ザキ
  • マサヤ
  • ミサキ&ヨーコ
  • 山崎 洋行
  • ラブミーブラザーズ&シスターズ
  • ワイルドスタリオンズ
  • Hey-Say
  • KAZE
  • M.祐一郎一座
  • nanusuya
  • Note
  • SHOWA
  • The Foresail
  • THS(なぁ...ぽおりぃ)
  • TMカンパニー
  • TOMOS BAND
  • YOJO-BAND
  • YOKO

御出演ありがとうございました

実行委員会会長 宮司より開会のご挨拶がありました バンドステージではロックテイストの
迫力ある演奏が披露されました
こちらの演奏は、心地いい邦楽のカバー 大階段下では新緑をバックに弾き語りを…

ユニットステージでは、歌い手とギターの演奏を… 多くの方が、御参拝・音楽祭を楽しみに来て
下さいました。
お祭りといえば、こちらもお楽しみの一つです。
チャリティービールを準備して、
多くの方の御志を頂きました。
賑わいを見せる大崎八幡宮境内

「当日の様子」はこちら

「一之鳥居塗替工事竣工奉告祭」を斎行しました

去る6月8日、「一之鳥居塗替工事竣工奉告祭」を斎行致しました。

表参道の一之鳥居は、昭和63年9月に御鎮座380年記念事業として氏子でもある奥田建設㈱ 代表取締役社長 奥田和男様の御奉納によるもので当時、奥田和男氏は県内建設業者のまとめ役である宮城県建設業協会の会長にご就任なされており、業界の全国会議に出席するたびに「仙台に行っても立ち寄る施設がない。」という指摘を耳にするたびに、「仙台には国宝の大崎八幡宮があるのに何とかしなくては。」と思い余った結果、入口に「大きな鳥居を設置し目立つようにしよう。」とのことで一之鳥居奉納を思い立ったとのことでした。

当宮では、前々年までに表参道大石段より上の石畳改修工事を実施したばかりでしたが、昭和62年8月に先代宮司が帰幽し、職務を引き継いだ現宮司が表参道入口一帯の整備事業を御鎮座380年記念事業の一環として実施する事を役員総代会に諮り、このお申し出でを受けることとし昭和63年2月着工、同年9月竣工という突貫工事により現在の表参道入口の整備をすることが出来ました。

以来30年、「国宝建造物」の名に恥じない八幡宮となり、1月中旬までの正月期間には全国から20万人を超す沢山の参拝者をお迎えする八幡宮となることができました。

しかしながら、一之鳥居建設以来30年近くが経過し、当時「最先端の鉄鋼加工技術」と「最高級の塗料による確かな塗装技術」により製作された鳥居でしたが、当初は10年ごとには塗替えが必要だろうとの目論みに反し20数年が経過し奥田和男氏も傘寿を超え、最後のご奉仕との思いもありこのお申し出となったとの事でした。

この度のご奇特なお申し出でにより、1か月をかけての塗替え工事でしたが、装いも新たになった一之鳥居を仰ぎ見ると、宮司以下職員全員が改めて八幡様への神明奉仕の心を新たにする次第です。

因みに、この一之鳥居に掲げられている「扁額」(石華表)の「八幡宮」の文字は、仙台藩五代藩主 伊達吉村公の揮豪によるものを拡大したもので、八幡宮の「八」の字は八幡様のお使いである「鳩」の形に見えるのは私だけでしょうか。

「向かい合った鳩」は、「親子」・「兄弟」・「恋人同志」。果たして何に見えるか皆様方も当宮ご参拝の折りには、一之鳥居の扁額を見上げ「何」に見えるかお考え下さい。

それともう一つ、内緒でお教えしますが、大きさは「縦≒3.0m・横≒1.6m」。つまり「畳3枚分程」の大きなものです。

(樵人)

修祓(お祓い) 祝詞奏上
鳥居清祓 奥田会長の玉串拝礼
竣工した一之鳥居を見る上げる参列者 伊達吉村公揮豪の扁額
奥田会長のご挨拶
最後に参列者全員で記念撮影 竣工した一之鳥居も一緒に
東側 西側

「川添用地視察」と「移動役員総代会」が開催されました

去る6月5日に開催された第57回宮城県神社総代会並びに宮城県神社関係者大会の式典終了後、「川添用地視察」と「移動役員総代会」を開催致しました。

「川添用地」は、昭和50年初頭より製材業を営んでいた所有者が高齢となったために、従来より境内樹木の製材管理を依頼していた関係もあり当宮で譲り受けた場所で、これからの敷地内の整備管理の都合上、行政の「開発許可申請」が必要となり、約7か月をかけて3月末に「許可通知書」を受けることができましたので、

現在、「敷地内の排水計画」に基づき「U字溝埋設工事」を実施しており、今年度内竣工を目指して約150坪ほどの倉庫(間口≒28m・奥行≒9m・総2階鉄骨造り)の建築工事に着手する予定です。

また、午後5時からの「役員総代会」は、仙台市太白区茂庭に移築された旧伊達藩邸「鐘景閣」に場所を移して、平成26年度決算報告を始め今年度、初めて開催する「杜の都の音楽祭inはちまん」の行事内容や、特に例大祭関係(9月1日~15日開催)でのそれぞれの役割また、平成28年度に迎える「御鎮座410年記念事業」などが協議され、其々の報告事項・協議事項のご承認を頂きました。

「川添用地整備事業」については、その都度「鳩子の部屋」にてご紹介させて頂きますのでお楽しみに・・!。

(樵人)

川添用地事務所での説明
川添用地施設内の説明
沿岸部被災神社支援に使われている用材
旧伊達邸「鐘景閣」前にて記念撮影
旧伊達邸「鐘景閣」にての役員総代会
直会 1日お疲れ様でした。

第57回宮城県神社総代会並びに宮城県神社関係者大会にて
伊藤祐之総代が神社功労賞を受賞

去る6月5日、仙台市青葉区一番町の「電力ホール」にて開催された第57回宮城県神社総代会並びに宮城県神社関係者大会において伊藤祐之総代(東部地区)が宮城県神社総代連合会より「功労者表彰」を授与されました。

伊藤祐之総代は、永年会社勤めをされながら八幡地区体育振興会々長として仙台市立八幡小学校の学区民の体育振興に寄与されておりましたが、平成13年7月より当宮の東部地区総代にご就任頂き事あるごとに祭典行事運営上のまとめ役として重責を全うされてきました。

現在でも体育振興会名誉会長として引き続き地域の体育振興に努められながら当宮総代として14年余りに亘り、温厚な中にも強い意志をお持ちになりお力を頂いてまいりました。

伊藤祐之総代の今後ますますのご活躍と八幡宮総代としてご協力に感謝申し上げながらご報告申し上げます。

(谷津田)

宮城県神社庁長の挨拶 総代伊藤祐之殿
表彰・記念品を手渡される伊藤総代
宣言文声唱

「仙台・江戸学叢書刊行」

この度、新たに仙台・江戸学叢書が刊行されましたのでご紹介致します。

栗原 伸一郎 著
第56巻『幕末戊辰仙台藩の群像―但木土佐とその周辺』

「仙台・江戸学叢書 講座について」詳細へ

6月月首祭斎行

―高橋知生権禰宜・近藤真由仕女 祭典初奉仕―

去る6月1日、午前10時より毎月恒例の月首祭が斎行されました。六月は「水無月(みなづき)」といわれ雨の多い月とされますが、この日は快晴のもと祭典が執り行われました。

八幡宮の職員は、笙・篳篥・龍笛の三管のうち、一管を担当し日々稽古に励んでおります。また、仕女においては神楽舞の稽古にも取り組んでおり、祭典において雅楽・舞の奉奏をしております。

今回の祭典では、高橋権禰宜・近藤仕女の2名の職員が初めて奉仕いたしました。

高橋権禰宜は篳篥を担当しています。奉仕後は「緊張して上手く演奏することが出来なかったので、今後は一所懸命に練習し先輩たちに追いつけるように取り組みたい。」と言っておりました。

また、舞を奉仕した近藤仕女は、「とても緊張しましたが、落ち着いて奉仕することが出来ました。次はもっと上手に舞えるように努力したい。」と、抱負を語ってくれました。

今後、2人の更なる成長を楽しみにしております。

(菅原 望)


新緑の境内を参進 宮司祝詞奏上

高橋権禰宜 近藤仕女

祭典中の合奏風景 一戸先輩との舞奉仕

祭典奉仕が終わり、ほっとしました
社務所前にて宮司さん、一戸さんと記念撮影
右側が新人の近藤仕女です。これからも宜しくお願いします