新嘗祭齋行

平成27年11月23日

去る11月23日(日)午前9時より、新嘗祭が齋行されました。 新嘗祭は、大神様の五穀豊穣のご加護により収穫された、新穀を始め、野菜・果物の農作物を御神前にお供えし感謝申し上げる祭典です。

日本は「豊(とよ)葦原(あしはら)瑞穂之国(みずほのくに)」といわれ、稲穂を育む農耕文化であり、神道はお米を作り神に捧げ感謝することを大事としてきました。

この新嘗祭は古くから行われており、宮中の儀式として形が整ったのは飛鳥時代の頃といわれています。現在でも天皇陛下が、自らお作りになられた稲穂を天照大御神を始め天津神国津神八百万神の神々にお供えしています。その儀式が宮中から民衆に広がり、新しい穀物を神様にお供えし、神様と同じ食事をし、ともに収穫を祝う習俗となりました。

これが「新穀感謝祭」となり、昭和初期まで国民の祝日とされておりましたが、昭和23年(1948)「勤労感謝の日」と改められました。

当宮の年間祭典では、2月17日にその年の五穀豊穣を祈る「祈年祭」に対し、一年間の豊かな実りを神に捧げ感謝する「新嘗祭」を執り行っております。このお祭りは年間数ある祭典のなかで、特に重要な「大祭」と位置付けています。

本年も氏子崇敬者の方々から収穫されたお米や、野菜、果物をご奉納頂き、御神前へお供えし滞りなく祭典を執り行うことが出来ました。

普段、私たちが何気なく食べているお米を始め、野菜や果物を食べる事への感謝の気持ちを、改めて持って頂く機会になれば幸いです。

高橋 知生

献饌の儀 大神様に神饌をお供えします 宮司による祝詞奏上
本装束を着装した巫女による「浦安の舞」 祭典終了後参列頂いた
役員総代崇敬者の皆さんと記念撮影
奉納された農作物等は
御社殿前にお供えさせて頂きました
御社殿右側にはお米をお供えしました
御社殿左側には野菜や果物、日本酒等をお供えしました

「北参道舗装工事」が終了致しました

平成27年11月21日

去る11月18日に「北参道舗装工事」を実施致しました。 工事は、11月10日(火)より4日間ほどで北参道の東側に「地先ブロック」を敷設する工事を行い、翌週の16日・17日の両日で「路盤整備工事」を、そして最終日の18日には「アスファルト舗装工事」を半日で終了することが出来ました。

時節柄、「七五三詣」でご参拝の皆様方を始め、「自動車のお祓いの皆様」また、通勤通学で境内をお通りの皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしました。

この度の「北参道舗装工事」は、当宮が慶長12年(1607)に現在地に御鎮座されてより来年で410年の節目の年を迎える事から「表参道手水舎建築工事」「自動車お祓所設置工事」と共に『御鎮座410年記念事業・第1期事業』として実施する事となり、お正月を前に工事を実施致しました。

特に、「北参道舗装工事」は「これからの高齢化社会に向けて『車椅子』でご参拝頂く方々がより楽にご参拝頂くことができるようになれば。」との宮司の提案もあり実施しましたが今後、駐車場の一画に「自動車お祓所」と「神職詰所」を設置し、「車椅子・2台」をも常備する事と致しており、「表参道手水舎建築工事」と共に年内に終了する予定ですので、初詣には多くのご参拝の方々に是非ご活用頂ければと考えております。

   
   
   
   

第23回「国旗のある自由画展」表彰式

去る10月31日、宮城県神社庁の講堂にて「国旗のある自由画展」表彰式が行われました。

当宮からは近隣幼稚園、小学校のお子さん達より261点の作品を応募しました。

画家である審査委員長畠山信行先生をはじめ関係者にて厳しい審査を行った結果、特選を含み13点が選出され、表彰状の授与が行われました。

入選されました皆様方、誠におめでとうございます。

また、今回惜しくも入選されなかった方には、参加賞が贈られました。

特選「つなひきでかつぞー」
聖ドミニコ学院小学校2年 鈴木莞爾さん
一人ひとりに賞状が授与されました
自分の作品の前で記念撮影 集合写真を撮りました

月次祭並びに
松川だるま奉納奉告祭(10月15日)

祭儀課 杉田 晋平

去る10月15日、午前10時より毎月の恒例の月次祭と共に「松川だるま奉納奉告祭」を執り行いました。古くから仙台庶民の信仰の中にあり、親しまれてきた大崎八幡宮の縁起だるまは、「松川だるま」と呼ばれ、伊達藩の藩士「松川豊之進」により創り始まられたといわれ、宮城の誇るべき伝統工芸の歴史を持っています。他の地方のだるまとの大きな違いは二点あり、黒々とした瞳があらかじめ描かれているという点と、青いお姿です。

一般的なだるまは、目は空白で願掛けをしながら片目を入れ、願いが叶ったらもう片方の目を入れるという「開眼」だるまですが、松川だるまの概念は異なります。大きく見開いた目は、四方八方を見守り、魔を払い除けて家内安全や無病息災を願う意味が込められています。また一説に片目であった仙台藩藩祖伊達政宗公に配慮した為とも言い伝えられております。

もうひとつの特徴である青いお姿は、武士が好んだ色の群青色で高貴なものとされていました。その群青で空と海を表現し、仙台という東北の要である壮大な土地の、豊穣(ゆたか)なる自然風景の美しさを表しているとされています。

大崎八幡宮の縁起だるま「松川だるま」 大黒天等の縁起物が描かれています

また、だるまに描かれた宝船。青を大海原に見立て、七福神(大黒さま)を乗せた宝船が荒波を越えて進んでゆくさまを表現しています。また、伊達の武将が好んだ「金粉」や、「海老熨斗」を表した水玉の玉模様、「寿」の字を書き崩した梅の木、等の幸福を授かる豪華な飾りが施されていることも注目に値します。これらの縁起の良さから、商売繁盛に限らず、家内安全、無病息災の御利益も兼ねて、大きなその眼の青いだるまさんは家族やみなさまを見守ってくれるのです。

伝統を受け継ぐ本郷ご夫妻 ご夫妻の玉串拝礼

「松川だるま」は、宮城県伝統工芸の指定を受け、仙台市青葉区柏木に構えなる本郷だるま屋にて奉製されており、初代本郷久三郎が松川豊之進氏の弟子となり受け継いできたものであります。当日は晴天にも恵まれ、伝統を受け継ぐ本郷久孝氏ご夫妻の参列を頂き、滞りなく神事は斎行されました。現在、大きな松川だるまは、長床の神楽殿にてご覧になれます。ご参拝頂いた際には、ぜひ松川だるまをご覧ください。

1つ1つ丁寧に彩色されていく松川だるま 大きな黒い眼はあなたを見守ります

合格だるまは目が入っておりません(一般)合格だるま3号のみ 9㎝ 初穂料1,000 松川だるまは大崎八幡宮の初詣、松焚祭という年初めの参拝で授けてゆかれ、毎年、ひとまわり大きいだるまにしていくのが恒例となっており、ご家庭の神棚いっぱいに沢山のだるまが並んでおりました。小さいだるまから受けて、年々、歳を経るごとに大きなだるまを受けていかれる参拝者の方が多くいらっしゃいます。

松川だるま3号(9cm) 初穂料1,500円
4号 (12cm) 5号 (15cm) 6号 (18cm)
7号 (21cm) 8号 (24cm) 29号 (27cm)
10号 (30cm) 11号 (33cm) 12号 (36cm)
13号 (39cm) 14号 (42cm)
1つ1つ丁寧に彩色されていく松川だるま 大きな黒い眼はあなたを見守ります

参拝の際に通過する長床神楽殿にて、大きな松川だるまをご覧になることができます。 御参拝の際にはぜひ、大きな瞳の青いお姿「松川だるま」ご覧ください。

御鎮座410年記念事業(第一期事業)
表参道手水舎地鎮祭齋行(10月14日)

菅原 望

去る10月14日、午前9時より表参道手水舎の新築に伴い、地鎮祭を執り行いました。

来年、平成28年は八幡様が勧請されてより410年の記念の年を迎えます。その記念事業の第1期事業として、自動車祓所の新設・手水舎の新築工事・北参道の舗装工事を計画しております。

当日は晴天に恵まれ、責任役員・総代、職人の皆さまに参列を頂き、滞りなく神事は斎行されました。

設置される手水鉢は、平成11年まで長床前にあった手水舎で使用していたものです。平成12年からの「御社殿保存修理事業」のため撤去しておりました。

その後、参拝者の増加に伴い、青森ヒバを使い伝統建築の技を屈指して建築工事を進める事になっており、直ちに設置する予定でおりましたが、東日本大震災の発生により被災地域の支援活動を継続して参りましたために、手水舎建築計画の実施が延期となっておりました。しかし、震災から5年目を迎え、支援活動にも一定の目途をつける事とし、この度表参道に新しく手水舎を建築する事と致しました。

工事は年内に終了予定ですので、新年には新しい手水舎で心身共にお清めして頂き、清々しいお気持ちでご参拝頂ける事を願っております。

小野目禰宜による祝詞奏上 参列頂いた役員による玉串拝礼
   
 
忌鎌、忌鍬、忌鋤を用いて、
草を刈り、土地を穿ち、掘り起します
 

~手水舎設計図~