令和4年新嘗祭を斎行致しました

令和4年11月23日


澄んだ空気の中での祭典となりました

令和4年11月23日午前10時より新嘗祭が外拝殿にて斎行されました。

11月23日は「勤労感謝の日」ですが、戦前までは宮中で行われる「新嘗祭」という重要な儀式を国民が共に祝う日でした。新嘗祭は現在も23日の深夜から24日未明にかけ皇居の神嘉殿にて行われています。天皇陛下御自身がその年にとれた農作物を天照大御神をはじめとする神々にお供えされるそうです。新嘗祭は宮中だけでなく全国の神社でも斎行されています。

当宮においても氏子崇敬者の皆様から多くの奉献品を頂戴し、社殿前にお供えさせて頂きました。また、本年は宮司と職員1名が宮城県角田市に鎮座する熱日髙彦神社に出向し、柚子の収穫のお手伝いをして参りました。

境内の銀杏の落ち葉が絨毯のようでした 香り高くみずみずしい柚子でした

皆様の心からの御奉献、職員一同深謝申し上げます。

令和4年新嘗祭奉献者一覧(50音順)

熱日髙彦神社 宮司
黑須 貫 殿
(株)阿部和工務店 殿 石森 寛章 殿
一ノ蔵酒造販売(株) 殿 今井 貴 殿 大江田 正春 殿
オーガニックファーム仙台
角田 洋平 殿
(有)大國物流
代表取締役 熊谷 廣 殿
太田 みよの 殿
小野 紘一 殿 (有)木匠
代表取締役 渡邉 宏 殿
木村 知敬 殿
近藤 喜一 殿 (株)佐浦
代表取締役社長 佐浦 弘一 殿
(有)佐藤商店
代表取締役 佐藤 幸二 殿
佐藤 隆 殿 佐藤 孝年 殿 菅田 重利 殿
大和蔵酒造(株) 殿 (学)角川学園
理事長 角川 重博 殿
鴇田 宏男 殿
萩野酒造(株)
代表取締役 佐藤 有一 殿
日野 康子 殿 福原 仙授 殿
(有)三重電興社
笠松 弘一 殿
御前神社 宮司 浪打 磐根 殿 嶺岸 栄子 殿
宮城県農業高等学校 殿 宮城 康國 殿 門間 貞治 殿
谷津田 智之 殿 (株)ユーカワベ
代表取締役 河邊 総一郎 殿
外拝殿前の奉献の様子

今回の祭典は大祭という区分にあたるお祭りのため、祭員は衣冠(男性)・正服(女性)、御神楽を舞う職員は浦安の舞の本装束を身に付けてのご奉仕となりました。

色とりどりの装束を身にまとった祭員 献饌の最後に新嘗祭の木札と御幣がお供えされました
女子職員による御神楽「浦安の舞」 宮司 玉串拝礼

また、本年も境内にて稲作を行い、大崎八幡宮産の稲を荒稲として神饌としてお供えすることができました。境内産の稲穂は奉献者の方々への撤下品の御幣にも付けられました。

稲刈りの様子 神饌の最初にお供えされた荒稲
稲穂の付いた御幣は新嘗祭のみとなります

そして、役員・総代10名と奉献者6名の計16名が御参列下さり、玉串拝礼をして頂きました。

当宮 責任役員の玉串拝礼 当宮 総代の玉串拝礼
奉献者 (株)阿部和工務店殿の玉串拝礼 奉献者 宮城康國殿の玉串拝礼
奉献者 鴇田宏男殿の玉串拝礼

祭典終了後、参列の皆様と祭員にて記念写真を撮影致しました。

令和4年も残りわずかとなり大崎八幡宮でも新年を迎える準備が着々と進められています。八幡様をはじめとする八百万の神様への感謝を常に持ち、氏子崇敬者の皆様との懸け橋になれますよう神明奉仕に励んで参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

「雅道の友垣in宮城」に行ってまいりました

令和4年11月17日


同じ「陵王」でも面や舞ぶりが伝承経路により異なるようです

令和4年11月17日午後5時半より宮城県名取市文化会館大ホールで行われた「雅道の友垣in宮城」に当宮職員4名が行ってまいりました。また、受付等の助勢に当宮禰宜と女子職員の2名が参加しました。

受付等の助成をした宮城県婦人神職協議会の会員の方々 パンフレットを手にする当宮職員

「雅道の友垣in宮城」は特定非営利活動法人雅楽道友会が主催で公演され、共演として宮城野雅楽会、客演として山形県の林家舞楽が花を添えました。

雅楽道友会は、昭和42(1967)年に元宮内庁楽部楽師の故薗廣教氏を中心に有志が集い、民間への雅楽の普及及び技術向上を目的に発足した団体だそうです。また、近年は雅楽の普及はもとより、古典芸能として社会的な新しい可能性を追求されています。その最たる試みとして、昨年は文化庁アーツ・フォー・ザ・フューチャーの助成を得て開催された第一回「雅道の友垣in福島」と題し、東日本大震災で被災した諸戸の芸能と共に震災復興10年を迎えての演奏会を催されました。今回はその第二弾としての催しだそうです。

共演した宮城野雅楽会は平成9(1997)年4月に宮城県内の神職を中心に発足した団体だそうです。現在は神職のみならず、僧侶、また一般市民からも参会を得て30名以上の会員数を誇る宮城県屈指の雅楽団体としてその名を知られています。

客演の林家舞楽は、貞観2(860)年に林家の祖である林正照が出羽(現在の山形県)に下ってより、一子相伝にて舞楽の祖型を現在に伝えてこられたそうです。中央の舞楽の変遷に影響されることなく、地方の文化や経済状況に応じて変化は見せながらも、本来の舞楽の型を留めていることから昭和56年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。林家舞楽は山形県寒河江市の慈恩寺で5月5日に行われる「慈恩寺舞楽」や林家楽頭の林保彦殿が宮司を務められている山形県河北町の谷地八幡宮の例祭(9月14日15日)では石舞台にて披露されるようです。

今回の演奏会では、管弦1曲(越天楽)舞楽5曲(青海波・還城楽・納曽利・陵王(林家舞楽)・陵王(雅楽道友会))が演奏されました。舞台上には大太鼓と大鉦鼓が置かれ、なかなか聞くことのできない重厚な音色が印象的でした。また、千年以上の歴史をかけて朝廷の文化と共に洗練されてきた宮内庁楽部の系統を引く舞楽と林家が伝承してきたシルクロードの面影を留める舞楽の対比をかの有名な「陵王」の演目にて観ることができました。このような機会は決して多くない為、大変貴重な経験となりました。

雅楽道友会の藤脇亮殿に大太鼓の打ち方を習いました 少し低めで重みのある音色でした

以下、職員の感想です。

浪打権禰宜
日頃より祭典奉仕等にて楽を奏する我々にとって、こうして関心を深める機会を頂戴でき、とても有り難いことでありました。同じ神職として奉仕されている方々のお姿は、今後の稽古の励みになりました。


当宮にも助勢神職としてご奉仕して下さっている髙橋廣行殿と浪打権禰宜

浅香権禰宜
3つの雅楽団体の共演ということもあり、滅多にない構成のプログラムで、開演前から大変楽しみにしておりました。実際に大太鼓と大鉦鼓を打たせて頂き、普段の楽太鼓や鉦鼓との打ち方や音色の違いを肌で感じることができました。この経験を活かした奏楽が出来るよう精進したいと思います。

浅見出仕
今回初めて「青海波」を生で鑑賞し、まるで『源氏物語』の世界を体験している気分でした。実際の舞も光源氏が「紅葉賀」の巻で舞ったように美しく、情景が浮かぶようでした。このような機会を頂き、大変勉強になりました。

猪又仕女
神社に奉職して日が浅く、雅楽に関する知識もあまりなかったのですが、曲の合間の解説を聞くことで新たな世界を知る事が出来ました。今後は、今回の見聞を踏まえ舞のご奉仕等に邁進していきたいと思います。

日野事務員
巫女舞や楽に携わる年数が重なり、以前より演奏会の演目を理解しつつ鑑賞できるようになったように思います。その中でも還城楽の舞振りは、物語性を強く感じ印象に残りました。大変楽しい時間を過ごすことができました。


演目によって楽人が座る位置が変わるため、舞台転換を念入りに確認されていました

この度の演奏会鑑賞は演奏技術のみならず、伝統文化を継承し伝播するという精神を学ぶ貴重な機会となりました。この経験を元に日々のお稽古やご奉仕に励んで参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

令和4年明治祭を斎行いたしました。

令和4年11月3日

去る11月3日明治祭を斎行いたしました。

11月3日は現在「文化の日」として国民の休日に定められています。昭和の前期に明治天皇の遺徳をしのび、明治時代を追慕する目的で制定されました。また、戦前は四大節として定められ、1月1日(四方節)、2月11日(紀元節)、4月29日(天長設)、そして11月3日(明治節)として官庁や学校で祝典が行われておりました。その後、昭和23年(1948)に「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という趣旨に基づいて文化の日として制定されました。

当日は天気にも恵まれ、休日ということもあり、大勢の参拝者の方々が祭典を見学していました。

秋晴れの境内です 祭員 修祓
浦安の舞 奉奏 祭典終了後、明治天皇御陵である伏見桃山陵を遥拝しました

明治天皇は近代国家確立を目指し、様々なことを成した人物ですが、その中でも有名なのが御製(和歌)です。生涯で数多く読まれ、その数は9万3千余首であります。和歌は古くから日本の文化として親しまれていました。現代の日本の歌の中にも和歌の手法は多く使われております。

「文化の日」ということで境内を散策しながら日本の文化である和歌を詠まれてみてはいかがでしょうか。

祭儀課 浅見

令和4年11月 月首祭を斎行致しました。

令和4年11月1日

当日は穏やかな秋晴れの下、霜月1日に月首祭は斎行されました。

旧暦においては11月を「霜月」とも呼びます。一説によるとかつて「十一月しもつき霜しきりに降るゆえに霜降月しもふりつきといふをあやまれり(奥義抄)」(“霜がたくさん降る月“が言い誤って霜月となった)とも書かれるほど、当時は寒冷な月であったとされております。

月次祭の初めには、ご神前にお供え物を献じる「献饌」があります。献饌の最後に神前へと供えられる黒の三方の上には月参りの御幣束が並べられており、月参りの御幣束は10月の「月草(白、水)」から変わり「黄紅葉(黄、赤)」になりました。その色は晩秋の木々の色づきを模したものとされております。

献饌、祝詞奏上の後には御神楽「萬代の舞」が奉奏され、奏楽に於いては職員が太鼓、笙、篳篥、龍笛を用いて奉仕しました。

御神楽の後には玉串の拝礼がございます。祭員に続き、当日ご参列頂きました3名の氏子崇敬者が玉串拝礼を行いました。

今月7日の立冬を持ちまして、宮司以下祭員らは衣替えを行います。来る11月15日の月次祭並びに七五三祈請祭からは冬の装束となるため、これら夏の装束は暫くの間見納めとなります。四季に合わせて変化する八幡宮をこの「鳩子の部屋」を通し、これからも皆様にお伝えしてまいります。

庶務課 浪打